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AQUOS LC-37GX2W

SHARP

傑作(30点)
2008年5月11日
ひっちぃ

シャープのフルハイビジョン対応液晶37型テレビ。主な特徴はダブルチューナーなこと。

Acerの24インチ液晶モニタがものの一年半で故障した私が次に選んだのは、信頼のおけそうなメーカーの家電だった。最近の液晶テレビはPCとの接続が当たり前のようにできる上にコストパフォーマンスが高い。画面がでかければいいってもんではないが、大型の液晶が驚くほど安い値段で手に入るようになった。

私は本製品をヨドバシカメラ西新宿店で159,800円で買った。ポイントカード10%還元つき。このモデルだけセール中だった。シャープはラインナップが豊富なので在庫調整だったのかもしれない。買ったのは2007年11月で、このモデルが出たのはそのさらに一年以上前だからこんなものかもしれない。

さてPCとの接続目的で買ったのだからPCと接続できないと始まらない。PCとの接続用にDVI端子がついている。アナログでもデジタルでもいいらしい。私はデジタルで使用している。私がつないだのは以下のVGAでいずれもうまくいった。

ATI RADEON X1600XT
ATI RADEON X1900XT
ATI RADEON HD3200相当の内蔵VGA

ATIのデジタル接続はかつては鬼門だったがさすがにいまはまったく心配しなくていいと思う。根拠はないけれど。また、nVidiaのGeForceでもつなげてるみたいだし、もはやVGAを気にする時代ではなくなったと思っていいだろう。

つないでみて最初あせったのは、うまいこと画面が液晶の枠に収まらなかったことだ。しかしこれはすぐに解決した。分かりにくいがリモコンのカバーをあけたところに「画面サイズ」というボタンがあり、それを押すといくつか設定がでてくるので、その中の「Dot by Dot」を選べばちゃんとデスクトップがきっちり画面に収まるようになった。もうちょっと分かりやすくしてほしい。

文字がにじむことがある。赤がヤバい。黒地に赤だったかその逆だったかにするともう目で見てはっきり分かるほど文字がにじむ。これはYUV滲みと言われる現象で、人間の目では識別しにくい色差情報を圧縮する方式が使われているためなのだそうだ。普通に自然画を見るときはまったく影響がないのだが、ドット単位の文字を表示させると隣のドットとの色差情報の違いが表現できなくてにじんでしまう。

モニタの性能としてのYUVにじみはハードウェアの欠陥と言ってもいいぐらいだが、現実問題として赤と黒みたいな配色のドット文字を見ることは極めて稀なので、私はそんなに気にしていない。ドットではない大き目の文字であればまったく問題がないし。目のためにも文字は読みやすい配色にすべきだ。

最近の製品には倍速液晶という機能がついているのが流行となっている。動きの激しい映像がボケるという液晶最大の弱点を緩和するために、秒間60コマを120に増やしてハッキリクッキリさせるための技術だ。私が買ったこの製品にはそれがついていない。店頭で見てその違いに驚きはしたが、最近のモデルとの価格差が大きすぎた(五万以上は違ってくる)のであっさり切り捨てた。

この製品の最大の特徴はダブルチューナーである。画面を分割して同時に二つのチャンネルを視聴することができる。正直言うとこの機能は必要なかった。わざわざ二つの番組を同時に見る機会はないし、その場合は片方録画すればいいだけの話だ。同時に見ても音声は当然片方しか出ないし。それに私はテレビ番組をリアルタイムで見ることがほとんどない。なんて言ってしまうとそもそもテレビを買う必要さえなかったと思う。パソコン用モニタと地上デジタル波HDDレコーダーがあれば目的は果たせた。それでも私がこの製品を買ったのは、とにかく安かったからだ。

二画面分割はテレビ以外にもできる。しかし残念ながらHDMIとDVIは分割の対象とならない。可能なのはテレビとS端子とD端子(の低解像度)だけだ。用途は限られてくる。

D端子でPCと接続してみたところ、動画の再生には悪くなかったが文字は全般的ににじんだ。使えなくはないが日常的な使用には耐えない。せいぜいゲーム程度か。

HDMIでPCと接続してみたところ、D端子よりは良かったが、やはり文字を読むには気になる。実用できないほどではないと思うが、メインマシン用としては使いたくない。まあ私がケーブル代をケチってDOSパラで安いのを買ってしまったのが悪いのかもしれない。HDMIケーブルってなんであんなに高いんだろう。

インターネットと接続してブラウジングする機能がついている。ためしに使ってみた。思ったより使えた。見るだけならこのくらいで十分だと思う。しかし文字の入力がつらい。USBキーボードでも接続可能にしてくれたら言うことがない。

HDMI入力端子が二つある。私は片方はDVDレコーダーにつないでいる。もう片方はPCとの接続を考えていたがちょっと微妙だった。いずれ次世代ゲーム機用に使う。最低限二つ端子があればやっていけそうだが、できれば三つ欲しかった。最近のは三つあるのが多い。でもHDMIの切り替え器が比較的安価になってきているので切り替え器を導入してもいいと思う。

AQUOSのDVDレコーダーもセットで買ったので簡単な連動をしてくれるのだが、DVDレコーダーを操作すると勝手に画面の入力切替が行われてしまうのには困った。この連動を切る方法は探しても見つからなかった。

私がこの製品を買うときの決め手となったのは、フルハイビジョンという一点が大きい。本当は32型かそれ以下のサイズが良かった。机の上に置いて使用するつもりだったからだ。しかし不思議なことに小型なものほど高価になるらしかった。だから結局37型のこれを買った。画面が近いのはちょっと難点だ。パソコンのモニタとしてはどうせ一度に見る範囲は限られているのでむしろこの大きさは利点となるが、テレビ番組を全画面サイズで見ると少々厳しい。なのでそのときはベッドまで退いて見ている。これはこれでいい。

パソコンしながらテレビを見たいときは、DVDレコーダーのSコンポジット端子からの出力をパソコンのTVチューナーカードにつないでいる。37インチなので640x480の画面でもそれなりに大きくなる。横でネットサーフィンしながら視聴できて便利だ。まあそれならマルチモニタでも良かった気がしないでもない。でもデスクトップを分割して使ったり統合して使ったりと自由度が高いことがいいことだと思う。

細かい欠点はあるが、素晴らしい基本性能と、完成度の高い家電の満足感と信頼性は大きい。これですぐに壊れないことを祈る。シャープは以前PC用液晶でデジタル接続回路が壊れて使えなくなったことがあったから心配がなくもないが、このモデルは国産だから長く使えることを期待している。

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