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EX-M1(Exilim)

Casio

傑作(30点)
2002年9月11日
わたなべ

Casio の薄型デジカメ。デジカメがメインだが、MP3を聴いたり、録音したり、簡単な動画を撮れたりする。私は見た目のみで買いました。

まずはこの外観が素晴らしい。大きさはRio500よりも少し小さく、特にこの薄さはジーンズのポケットに入れても問題ない(折るのが心配でなければ、の話)。しかし持ってみると指の引っかかりが薄いので取り落としそうになってしまう。そのため、付属のストラップを素直につけた。

デジカメとしては画素数が120万画素と、値段にしては性能が低い。まあサイズ小さくするためにいろいろやってるだろうからしょうがないかもしれない。ちなみに画素数は後継機のEX-S2/M2で200万画素になっている。それから、デジタルズーム4xまでしかない。これも、この薄さでは光学ズームは無理なので折り込み済みだ。あと、デジカメとしては致命的(友人談)なことに、マクロモードがないので、近づきすぎるとピントも合わず画像が極端に粗くなる。また、一部の紫色が水色になってしまう現象がある(私はこの色をエルモアパープルと名付けた)。出ないのが全ての紫色ではないのがおもしろい。

後継機ではセピアとか白黒で撮れるらしいが、EX-M1/S1にはその機能がないようだ。しかしまあ、このへんはファームがアップデートされていけば対応しそうだ。設定は、まずモードに「通常」と「夜景」「録画」「画像+音」「録音」があり、フラッシュの制御「オート」「(禁止)」「(強制発光)」「(赤目防止)」、セルフタイマー「切」「10秒」、液晶表示「あり」「なし」、サイズ「1600x1200」「1280x960」「640x480」(閲覧時に「640x480」「320x240」にリサイズ可)、画質「高精細」「標準」「エコノミー」、デジタルズーム「入」「切」、撮影レビュー「入」「切」、EVシフト、ホワイトバランス「オート」「太陽光」「日陰」「電球」「蛍光灯」「マニュアル」、といったところ。主に使うのは、フラッシュを抑制して、ホワイトバランスを光源によって切り換えるくらい。フラッシュは強すぎるので、よほど暗いところ以外では抑制したほうがよいだろう。

次に録音について。画像ごとに音声をつけられるし、画像とは独立して録音することもできる。音質は、8bits, 8kHz, mono という、いわゆる「電話並み」というやつだ。要は音声メモだろう。本体で再生することもできるが、内蔵スピーカーは貧弱で、言葉の確認程度にしか使えない。

次、録画。ひとつの動画は30秒までに制限されている。保存形式はMotion JPEG。録画後に数秒でエンコードが終わる。画素は320x240、15fpsに固定。動画に入る音声は録音のときと同じく 8bit 8kHz monoである。そんなに悪くないものが撮れるが、30秒ではやはりメモ程度だろう。

次、MP3再生。シャッフルプレイがないこと、本体のみでプレイリストを編集できないことなどは欠点と言えるが、音質としては悪くないと思う。また、隠しコマンドで低音域の出し方を3段階で調整できる。あんまり変わりばえしないけど(笑)。MP3の再生に関しては、リモコンから電源ON/OFFも含めて全部操作できる。しかし、結局本体をMP3モードにしておかないと、いくらリモコンを操作しても音が鳴ってくれないのはあまりいけてない。曲の入れ換えは単にファイルとプレイリストをやりくりするだけなのでそれほど面倒ではないと思う。

全体としては、インタフェースが非常にわかりやすいということが言える。一番大きいのは、電源ONから撮れるまでの時間が1秒程度と短かく、ポケットから出してサッと撮れる。メニューも分かりやすいし、液晶は野外でも見やすく、操作で変に待たされることもない。また、パソコンとの接続、ソフトウェアインタフェースについても、USB mass storage(USBストレージデバイスとして共通の仕様)として見えるので、Windows2000や最近のMacOS、Linux等ではドライバを入れる必要がない。これは素晴らしい。私はLinuxでしか使ってないので。

気になる点はいくつかある。まず、内蔵メモリが12MB+SDカードスロットだが、それぞれ排他で、内蔵を使いたければSDを外して使う必要がある。これを知っていれば、普段はSDカードに入れて、足りなくなったら内蔵メモリをどうにかやりくりする、というやりかたができるだろう。また、がしゃがしゃ撮ってるとさすがに容量が足りなくなるが、本体の(ファーム1.10からの)隠しコマンドを使ってMP3ファイルを消せば空き容量ができる。おそらく隠しコマンドは将来のファームで正式の機能になると思われる。http://www.exilim.jp/ のBBSを眺めるとなかなか活発に開発陣とユーザがコミュニケーションを取っているようにも見えるので、今後に期待が持てるかもしれない。あとMP3再生用のリモコンと本体のケーブルがちょっと太い。クレイドル経由で充電やPCとの接続を行なうが、これが持ち歩けるサイズ/デザインではないのが残念。

結論は、持ち歩きたいからこそいろんなことを思うけれども、使いやすいし小さいから、いいんでないの、という感じ。

[参考]
http://www.exilim.jp/

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