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恋愛ラボ 7巻まで

宮原るり (芳文社 まんがタイムコミックス)

まあまあ(10点)
2014年1月13日
ひっちぃ

お嬢様学校には場違いな男の子っぽい女の子の倉橋莉子は、あるとき偶然お嬢様の見本のような生徒会長の夏木真緒が恋愛にあこがれるあまり生徒会室で妙な練習をしているのを目撃してしまい、恋愛の先生になってくれと頼まれる。しかし莉子もまた恋愛には疎いのだった。二人のとんちんかんな恋愛研究が繰り広げられる。4コマギャグマンガ。

2013年7月からアニメ化されて放映されたのを見てそこそこ面白かったので、この原作マンガのほうにも手を出してみた。

男っぽい女の子の倉橋莉子みたいなキャラが自分は大好きなので、こいつが学校の女の子たちからキャーキャー言われていたり、塾の男の子たちからぞんざいに扱われていたり、恋愛経験豊富に見せかけて実はまったく経験がなかったりするところがとても楽しめたのだけど、結局最終的に生徒会長の夏木真緒のあまりの変態っぷりにこいつのほうが好きになってしまった。なにせ抱き枕にヘンな顔を描いてダッキー君とか言ってかわいがっていたり、出合頭に男の子とぶつかって恋愛が始まる練習を始めたりと、わけのわからないことをやりだすのに、お嬢様キャラ自体は割と保たれていて素直でかわいげがあるという。

この二人が中心になってボケとツッコミのようにして回っていくのだけど、そのあと天然ドジっ子が加わるほか、夏木真緒のことが気に入らない上級生二人組が絡んできてストーリーが展開していく。まあ最終的に仲良くなるんだけど。

夏木真緒に生徒会長の座を奪われた(?)おっちょこちょいの上級生の榎本結子もなかなか面白いキャラをしている。上級生ぶったり背伸びしてみせたりと子供っぽい振る舞いをする。そんな残念な彼女をサポートするのが生徒会会計の水嶋沙依理で、こいつは倉橋莉子が本当は恋愛経験がないことに気付いてゆさぶりをかけてくる。でも純粋なツッコミ役ではなくて、お金が大好きだとかその他およそ女の子とは思えない無頓着ぶりでボケ役もつとめる。

芳文社の4コママンガ雑誌に掲載されているだけあってぬるい4コマギャグがつらつらと続いていくのだけど、時々ストーリーがダイナミックに進行する。上級生との軋轢、お嬢様学校にありがちな男女交際禁止の中での彼氏バレ騒動、倉橋莉子の恋愛経験ナシがバレる話。正直そのへんはそんなに面白く感じられなかった。妙にダレるんだよなあ。普段は4コマできっちり(ヌルいなりに)オチがついて終わるだけに、長編っぽい展開になるとちょっとしつこく感じてしまう。テンポを考えてもうちょっと淡々と進めてほしかった。

自分はキャラクターたちを好きになれたのでこの作品を楽しめたのであって、たぶんそれが一番この作品を楽しむうえで正しい方法なのだと思う。ちゃんとしたストーリーマンガを楽しみたい人や、しっかりした4コマギャグで笑いたい人には勧められないけれど、かわいくてちょっとヘンな女の子たちの日常を堪能したい人ならぜひ押さえておくべき作品だと思う。

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