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林先生の痛快!生きざま大辞典 諦めることを知らない男 孫正義

TBS (2015年2月24日 23時53分〜)

駄作(-30点)
2015年2月26日
ひっちぃ

「今でしょ」で一世を風靡した予備校教師の林修が、毎週偉人を取り上げて紹介する番組の、ソフトバンクグループ創業者・孫正義を取り上げた回。

面白いので最近毎週見るようになった番組なのだけど、今回は気持ち悪くなった。差別と貧困の中で育った在日韓国人三世が、一度アメリカに渡ってから日本に戻ってきてビジネスで大成功して、日本のために貢献しているというストーリーで紹介していた。一万歩譲ってその筋書でいいとしても、今回はバックに感動を盛り上げる音楽が不自然に入っていて気味が悪かった。

というかその筋書自体がおかしい。孫正義の家は中学生ごろまでには裕福になっていたらしい。国籍のせいで教師になれなかったと紹介していたけれども、在日韓国人は帰化なんて簡単にできる。この人はちゃんとその後に帰化しているけれども、日本には戦争が終わって七十年もたつのに在日三世とか四世とかいまだに帰化せずかたくなに韓国朝鮮籍のまま日本に住み続けている得体のしれない人々が大勢いる。

あとこの人は別に日本のために働いているわけではない。あくまで自分のビジネスのために動いている。そのこと自体を直接非難するつもりはないけれど、偽りの美談を流布するのは悪質だ。確かに通信料の価格破壊で日本の庶民を利したけれど、別に日本人のためにやったわけじゃなくてビジネスの競争上それがいいと思ってやっただけだ。その証拠にソフトバンクモバイルは電波が悪いのに都合のいい調査結果をもとに都合のいい宣伝を続けているし、イギリス資本からボーダフォンを買い取る際に負った巨額の有利子負債も日本の庶民から集めた通信料で返済を続けている。最近では原発がメルトダウンしたのに乗じてクリーンエネルギーを押して太陽光発電の利権を生み出した。

最近、スティーブ・ジョブズの自伝をヤマザキマリがマンガ化した作品を読んだのだけど、ジョブズの天才的な側面だけでなく、すぐにキレるとかパクるとか自分勝手だとか、すごくイヤな部分も積極的に紹介していた。評伝っていうのは良い面も悪い面も取り上げなければダメだと思う。この番組がジョブズのことを取り上げたときも、ちゃんとジョブズの悪い面についても取り上げていたのに、なぜ今回は批判的なことをしなかったのだろう。林修という人が信じられなくなる。孫正義が優れた人であるのは確かなのだから、ビジネスの汚い面とか、在日韓国朝鮮人の実態、決して貧困一辺倒でなかった家庭なんかについても切り込んでほしかった。そのほうがむしろ孫正義にとっても林修にとっても良いと思うのに。

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