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僕は友達が少ない+

画:田口囁一 脚本:春川三咲 原作:平坂読 オリジナルキャラクターデザイン:ブリキ (集英社 ジャンプコミックス)

駄作(-30点)
2015年3月20日
ひっちぃ

友達のいない男女が集まって「隣人部」なる部を作り、友達を作るための方法や、友達になったあとのやりとりを真剣に学ぼうとしては失敗する。不器用な男がなんだかんだで美女に囲まれるハーレムものギャグ作品。平坂読による原作小説をもとに、金髪傲慢女の柏崎星奈をメインヒロインにしたアナザーストーリー。少年マンガ。

この作品の存在自体は以前から知っていたのだけど、こういう形でのマンガ化によるメディアミックスにはまったく興味を惹かれなかったのでスルーしていた。で、おおもとの原作小説を読み返したくなったのだけど、やっぱり面倒だからとじゃあせっかくだからそのまま忠実にマンガ化したという「いたち」版のほうを読んでみたら、なんだマンガ化も悪くないじゃんと思い、それならとこっちのアナザーストーリーのほうにも手を出してみた。

自分は柏崎星奈派なので、柏崎星奈をメインヒロインにした公式二次創作というこの作品の狙い自体には心惹かれるものがある。しかし結論を言うとこの作品は色々ダメすぎると思う。

原作はダブルヒロインで、まず黒髪ロングのコミュ障の三日月夜空、続いて金髪傲慢女の柏崎星奈が出てきて、その後は一応両天秤のまま進んでいっている。で最初に三日月夜空が「エア友達」という衝撃的な登場の仕方をするのだけど、こっちのアナザーストーリーのほうではその前に柏崎星奈が似たようなことを先にやる。もうこの時点でダメだと思う。それに、原作での柏崎星奈のゲーム好きの設定をそのまま使っているのだけど、そもそも柏崎星奈がゲーム好きになったのは「隣人部」の活動によるもので、彼女のもともとの性格だときっとゲームにはたどり着かないと思う。そこから不自然さがどんどん積み重なっていく。そもそも柏崎星奈というキャラの面白さの一端はそのギャップにあるので、いきなり裏側全開だと面白さが半分以下になってしまうと思う。

じゃあどうすればよかったのか。原作小説では柏崎星奈をデフォルメしすぎているので、もっと等身大風に一人の女の子的な感じで描くべきだったと思う。そうしないと何のために焦点を当てたんだか分からなくなる。まさか出番増やしたかっただけなんてことはないよねえ…。

柏崎星奈が三日月夜空のことをどれだけ好きなのかとか、まっすぐな性格がどれだけ不幸かつ笑える結末を生み出してきたかとか、そしてなにより堂々と柏崎星奈ルートに入ることが出来るのだという、原作小説が取りこぼしてきた数々の要素を存分に盛り込むことが出来たはずなのに、それをやらずに単なる金髪巨乳のギャグヒロイン(最後は一応シリアス)としてしか扱っていないのが残念でならなかった。

全二巻しかないのでおそらく打ち切られたと思うのだけど、実質最終回までの話はすごく安易で読んでいられなかった。理事長が完全な悪役になっちゃったのは構成上仕方ないとは思ったけれど、いきなり強権で部の存続のための署名集めをしろだなんて…。

良い点を挙げるのが難しいけれど、とりあえず「いたち」版よりも絵は見やすかった。あと、最終回にだけ登場した志熊理科がいきいきとしていてよかった。メタ発言連発とか。

原作ファンでも安心してスルーできる駄作だと言える。

(最終更新日: 2015年3月22日 by ひっちぃ)

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