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バリ島の衝突

高山正之 (週刊新潮 2002.12.19 変見自在)

傑作(30点)
2002年12月19日
ひっちぃ

バリ島のディスコが爆破された事件は、先進国を狙ったアルカイダによる犯行ではなく、あのディスコは白人以外出入り禁止という人種差別の象徴であり、植民地主義の復活に対するテロ行為なのだと言っている。

作者は帝京大学教授の高山正之。ネットでの情報によるとこの人は元産経記者らしい。

作者は半年ほどまえにも同コーナーで東ティモール独立についての鋭い批判をしている。いまも世界には独立を果たせない民族や集団が多くあるが、東ティモールという国がこうもあっけなく独立した背景には、旧宗主国のポルトガルの影響、地政学的な野心を持つオーストラリアとアメリカの思惑があるという。

相変わらずたった 1ページにここまで分かりやすくまとめる手腕には感動する。もう私は毎週週刊新潮を読まなければならなくなってしまった。丸飲みにするかどうかは別として、ここまでうまいと信頼してしまう。私がもう少し他の記事で細々したところを拾えていれば、細かい事実をまとめてくれるこの連載は私にとってもっと良いものになっただろう。

最新号の SAPIO が対テロ特殊部隊の特集をしていて、なにか危なっかしい気がする。チョムスキーや田中宇などの主張に肩入れしたい。

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