つんくの最終兵器と言われまた最近モーニング娘。に新加入した藤本美貴のファーストアルバム。いわゆるガールポップ。

いきなり個人的な感想を言うと、このアルバム最高。ガールポップ好きの、そしてなにより音楽好きの私には堪えられない作品となっている。

前にも言ったが、藤本美貴の声は実に私好み。つんくを女にしたような声なのでプロデューサーのつんくの好みなのだろう。鼻に抜ける艶のある声。

歌はまあ下手ではないと思う。そつなく歌えている。うまいかどうかは私からはなんともいえない。そのぐらい好き。

歌う歌詞もいい。ちょっとクサいくらい青春なのは、どっぷりとはさすがにつかれないが、浅く聴く分には心地よい。アイドルアイドル、女の子女の子している。

ガールポップとしての完成度が非常に高い。いろんなジャンルから無節操にかじってきて、それをそつなくキッチリと組み立て、一流のミュージシャンまたは打ち込みでフォローする。この曲にしかないっていう魂のようなものはあんまり感じないんだけど、これでいいんじゃないのって思う。

藤本本人を評価しているが、なによりもプロデューサーのつんくなしには考えられない。つんく万歳。つんく最高。どうしてつんくはここまで私のツボを押えてくれるのか。

どうも理性的な批評が書けていないようなのでちょっとぐらい書くことにしよう。

いやらしいことを言えば、キュンとさせるすべが露骨。もちろんそんな露骨なフレーズも好きなのだから批評にならないのだが…。

ごまっとう(後藤真希、松浦あや、藤本美貴のユニット)で最初出た Shall We Love? という曲をソロで歌っている。最初の編曲はサウンドが厚くて歌詞を聞き流していたせいで楽曲の良さだけに耳をとらわれてしまったが、ソロではとてもシンプルな編曲で、この曲の歌詞の持つ悲しさがよく伝わってきてとてもよい。後藤真希も同じくアルバムでソロで歌っているのだが、こちらはうまいこと騒々しい編曲にしてごまかしている風だった。比べると、ソロかつアカペラに近いような薄いアレンジで歌える藤本の歌唱力が分かる。まあしょせんはアイドル同士の背比べと言われるかもしれないが、藤本くらい歌えれば私はいいと思う。声を楽器としてだけ見てもそれは変わらない。

いまさらだが、シングルで出た曲が 1/3 ぐらい入っているのでききやすい。ってそれはモー娘。とかが好きな人にとってだけか。

ところで、改めてソロ時代にモー娘。のコンサートに一緒に出演してる藤本を見てみると、イメージ変わったね。思ったほどに顔は変わってなかったけど、髪形やコスチュームが変わったことで印象がかなり、90度ぐらい変わった。前はなんだか80年代のアイドルを意図してるようなダサい格好だった。ようやく最近は 90年代っぽくなったけど、やはりまだちょっと古い感じがする。いや、正直言うと、ほんとかわいいよ。