コンピュータソフト
シミュレーションロールプレイングゲーム
ドールズフロントライン2
開発: Sunborn, 販売(日本): YOSTAR
いまいち(-10点)
2024年12月23日
中国企業Sunbornが開発したスマートホン・タブレットデバイス向けの戦略ゲームの続編。世界各国の実在する銃を女の子に擬人化しているのが特徴で、題のとおり戦闘人形である彼女たちを率いて最前線で戦う。今回は正統派の(?)シミュレーションRPGとなった。
前作がおもしろくて結構遊んだので、今作はリリース予告が流れてきた時点で発売前から事前登録してサービス開始を待ってプレイした。いまいちだった。
前作では巨大民間軍事会社グリフィンの訳アリの一指揮官として様々な作戦を指揮していったのだけど、今回はあれから時代が進んでどうやらグリフィンは解体されており(!)、新しい主人公は野良の傭兵団を率いて小さな仕事を細々と請け負っているようだった。巨大トレーラーみたいな母艦に戦闘用アンドロイドを乗せて各地を転戦している。ガンダムXを思い出した。
ちょっと割のいい仕事を引き受けたところ「謎の箱」を手に入れ、それを高価な品だと勘違いした私掠集団から狙われるようになる。襲撃を受けている最中にその謎の箱から不思議な少女が出てきて敵をなぎ払う。その少女をめぐってなにやら主人公は事件だか陰謀だかに巻き込まれるのだった。
アンドロイドの少女たちと主人公とが信頼関係で結ばれていて、各地で好き勝手に動いている正規軍の末端部隊の指揮官と主人公とが仲良くしていたり、アクの強い女武器商人から補給を受けたもののちょっとハメられたりと、いい感じにストーリーが進んでいったんだけど、途中に出てきたクセの強い女の子たちのふるまいがキツくてストーリーは全部スキップするようになった。
荒廃した世界設定でシリアスなストーリーが展開しているんだから、のんきな声でしゃべる女の子とかが少なくともメインストーリーに出てきたらぶち壊しだと思う。「謎の箱」から出てきた女の子もふにゃっとした性格みたいだし、彼女たちのことが心底どうでもよくなった。一方で仲間を見捨ててやってきた女の子も入ってきてちょっと鬱展開が始まるのだけど、こっちはこっちで語り口が雑で入っていけなかった。
メインヒロイン(?)のグローザは主人公を忠実にサポートするので強く信頼されているみたいだった。ショートヘアのデキる女で、余計なことは言わずに真面目に働くところに好感を持った。普段はキリッとしているけれど、たまに笑うのがかわいい。こういう女の子を中心に話が進めばよかったのに。
たぶんいまのスマホゲー市場ではブルーアーカイブが一世を風靡しているので、そっちの路線に寄せていっているんだと思う。幅広くいろんな女の子を出してキャラで売っていくみたいな。そのほうがガチャが回るし人気も広がると考えたのだろうけど、少なくとも自分は拒否感を持った。メインストーリーのしかも最初の方でこういうキャラを出さないでほしかった。サイドストーリーならそこだけスキップすればいいんだけど。
整備室というのがあって、戦闘用アンドロイドの女の子たちが部屋着でくつろいでいるところに入っていって贈り物を送って好感度を上げるようになっていた。素足やリラックスしたポーズなど独特のフェチを感じさせて良かった。
戦闘システムは一つ一つのユニットを移動させて攻撃させて味方がすべて行動し終えると自分のターンが終わって敵の番になってを交互に繰り返していく。
なんとこのゲーム、操作を全自動にできる。割と頭がいいので適正レベルならほとんどの戦いに勝利できてしまう。そうなってくると手で動かすのがバカらしくなってくるので自分は基本的に全部自動でやっている。これは自分の遊び方の問題なのかもしれないけれど、正直よくないと思う。
やっぱり頭を使ってユニットを操作するパズル的な要素があったほうがおもしろいと思う。たぶんそういう要素もあるんだろうけど、自動で全部やってくれちゃうので考えなかった。ブルーアーカイブみたいに移動とかかったるい操作は自動にしてスキルの発動タイミングだけ手で操作するシステムがいかに優れているかがわかった。あるいはアークナイツみたいに配置だけ手で操作してあとは自動で戦ってくれるとか。
初代ドールズフロントラインもその点はちゃんと考えられていたように思った。もう記憶があまり定かではないけれど、戦略マップみたいなところで各部隊を一つ一つ動かしていくところは多少のパズル要素があったし、戦闘は大体自動だけどスキル発動だとか分隊移動とかは手で操作する感じがよかったと思う。
シミュレーションRPGでユニットを一つ一つ手で操作したい人たちっていうのは一定数いるだろうから、ファイアーエムブレムのスマホ版がそれなりにヒットしたようにある程度の支持は得られるんだろうけど、いまどきこんな面倒くさいゲームをやる人はあまり多くないと思う。特にソシャゲで。
いろんなリワードがあって一つ一つ達成するたびになにかもらえるのはよくできているなと思ったけれど、だんだんもらうこと自体が面倒になった。もらえるったって本当にちょっとずつだし。成長システムもいろいろなしくみが用意されているけれど、どう強くなっていっているのかあまり実感がなかった。
というわけで自分は脱落寸前なのだけど、ミリタリーものや萌え系の女の子やシミュレーションRPGのどれかが好きな人はやってみてもいいと思う。
前作がおもしろくて結構遊んだので、今作はリリース予告が流れてきた時点で発売前から事前登録してサービス開始を待ってプレイした。いまいちだった。
前作では巨大民間軍事会社グリフィンの訳アリの一指揮官として様々な作戦を指揮していったのだけど、今回はあれから時代が進んでどうやらグリフィンは解体されており(!)、新しい主人公は野良の傭兵団を率いて小さな仕事を細々と請け負っているようだった。巨大トレーラーみたいな母艦に戦闘用アンドロイドを乗せて各地を転戦している。ガンダムXを思い出した。
ちょっと割のいい仕事を引き受けたところ「謎の箱」を手に入れ、それを高価な品だと勘違いした私掠集団から狙われるようになる。襲撃を受けている最中にその謎の箱から不思議な少女が出てきて敵をなぎ払う。その少女をめぐってなにやら主人公は事件だか陰謀だかに巻き込まれるのだった。
アンドロイドの少女たちと主人公とが信頼関係で結ばれていて、各地で好き勝手に動いている正規軍の末端部隊の指揮官と主人公とが仲良くしていたり、アクの強い女武器商人から補給を受けたもののちょっとハメられたりと、いい感じにストーリーが進んでいったんだけど、途中に出てきたクセの強い女の子たちのふるまいがキツくてストーリーは全部スキップするようになった。
荒廃した世界設定でシリアスなストーリーが展開しているんだから、のんきな声でしゃべる女の子とかが少なくともメインストーリーに出てきたらぶち壊しだと思う。「謎の箱」から出てきた女の子もふにゃっとした性格みたいだし、彼女たちのことが心底どうでもよくなった。一方で仲間を見捨ててやってきた女の子も入ってきてちょっと鬱展開が始まるのだけど、こっちはこっちで語り口が雑で入っていけなかった。
メインヒロイン(?)のグローザは主人公を忠実にサポートするので強く信頼されているみたいだった。ショートヘアのデキる女で、余計なことは言わずに真面目に働くところに好感を持った。普段はキリッとしているけれど、たまに笑うのがかわいい。こういう女の子を中心に話が進めばよかったのに。
たぶんいまのスマホゲー市場ではブルーアーカイブが一世を風靡しているので、そっちの路線に寄せていっているんだと思う。幅広くいろんな女の子を出してキャラで売っていくみたいな。そのほうがガチャが回るし人気も広がると考えたのだろうけど、少なくとも自分は拒否感を持った。メインストーリーのしかも最初の方でこういうキャラを出さないでほしかった。サイドストーリーならそこだけスキップすればいいんだけど。
整備室というのがあって、戦闘用アンドロイドの女の子たちが部屋着でくつろいでいるところに入っていって贈り物を送って好感度を上げるようになっていた。素足やリラックスしたポーズなど独特のフェチを感じさせて良かった。
戦闘システムは一つ一つのユニットを移動させて攻撃させて味方がすべて行動し終えると自分のターンが終わって敵の番になってを交互に繰り返していく。
なんとこのゲーム、操作を全自動にできる。割と頭がいいので適正レベルならほとんどの戦いに勝利できてしまう。そうなってくると手で動かすのがバカらしくなってくるので自分は基本的に全部自動でやっている。これは自分の遊び方の問題なのかもしれないけれど、正直よくないと思う。
やっぱり頭を使ってユニットを操作するパズル的な要素があったほうがおもしろいと思う。たぶんそういう要素もあるんだろうけど、自動で全部やってくれちゃうので考えなかった。ブルーアーカイブみたいに移動とかかったるい操作は自動にしてスキルの発動タイミングだけ手で操作するシステムがいかに優れているかがわかった。あるいはアークナイツみたいに配置だけ手で操作してあとは自動で戦ってくれるとか。
初代ドールズフロントラインもその点はちゃんと考えられていたように思った。もう記憶があまり定かではないけれど、戦略マップみたいなところで各部隊を一つ一つ動かしていくところは多少のパズル要素があったし、戦闘は大体自動だけどスキル発動だとか分隊移動とかは手で操作する感じがよかったと思う。
シミュレーションRPGでユニットを一つ一つ手で操作したい人たちっていうのは一定数いるだろうから、ファイアーエムブレムのスマホ版がそれなりにヒットしたようにある程度の支持は得られるんだろうけど、いまどきこんな面倒くさいゲームをやる人はあまり多くないと思う。特にソシャゲで。
いろんなリワードがあって一つ一つ達成するたびになにかもらえるのはよくできているなと思ったけれど、だんだんもらうこと自体が面倒になった。もらえるったって本当にちょっとずつだし。成長システムもいろいろなしくみが用意されているけれど、どう強くなっていっているのかあまり実感がなかった。
というわけで自分は脱落寸前なのだけど、ミリタリーものや萌え系の女の子やシミュレーションRPGのどれかが好きな人はやってみてもいいと思う。
[参考]
https://gf2.haoplay.com/jp/
(最終更新日: 2024年12月24日 by ひっちぃ)