


よーじょらいふ! 3巻まで
あまー (竹書房 バンブーコミックス WINセレクション)
まあまあ(10点)
2025年10月19日
大学生の男の子、志村アキヒコは朝起きると突然金髪幼女になっていた。近所の人や友達になんて言い訳するのか?もとに戻る方法はあるのか?性転換ものマンガ。
自分はいわゆるTSもの(トランスセクシャルを扱った作品)が好きなので、特に幼女になってしまうという設定に引かれて読んでみた。まあまあおもしろかったけど途中で飽きた。
TSもののおもしろさって、性転換してしまった人にとって自分を取り巻く状況がガラリと変わって揺れたり、周囲の人たちがいままでと違った反応をすることだったりすると思う。この作品に関しては、性別だけでなく年齢というか外見まで変わってしまっているので、これをTSものと呼ぶのはちょっと違うかもしれない。
金髪幼女になってしまったアキヒコはまず親友の良太郎に連絡して助けを求める。しかしこの良太郎は筋金入りのロリコンなのだったw まあさすがに彼も幼女を襲おうとするほど鬼畜ではないし中身は親友なので自分の欲望を抑え込んで助けになろうとするのだけど、漏れ出るものを抑えきることができないという順当なギャグが繰り広げられる。まあなんだかんだでいいやつなんだけど。
次に困ったのがアパートの大家さんの娘でいとこでもある高校生女子のひなこへの対応だった。こいつはアキヒコに対して淡い恋心を持っている。なんとか自分がアキヒコであることを証明し、こいつにもこの状況についての協力を依頼するが、幼女となってしまったアキヒコのふるまいや、次々と現れるアキヒコ絡みの女たちの存在に揺れる。
アキヒコたちは研究室の先生であり考古学が専門の熊谷教授に助けを求める。幸いなことに教授には外国人女性との間に子供がいるので(奥さんとは離婚済み)、アキヒコはその子供のアキちゃんだということにし、周囲の目をごまかしつつ性転換というか変身の謎を教授に探ってもらうことにする。
この作品のいいところは、ヘンにあざとくないことだと思う。アキちゃんは圧倒的にかわいい金髪幼女なんだけど、当の本人には幼女趣味はないのでただただ困ったことになったと思っているし、自分の魅力を使って周りをどうにかしようという意志もない。それどころか幼女の外見に引っ張られて本物の幼女みたいな気持ちになっている。買い物をしたときに店員から財布をかわいいと褒められてドヤ顔するところなんかめっちゃウケたw
それならいっそのこと年の近い友達を作ったらどうかと言われて公園に行き、そこで小学生女子かなでちゃんと仲良くなる。かなでにとって金髪幼女のアキちゃんはまるでお姫様みたいなのですっかり魅了され、従者のように振舞うようになる。正直このあたりは安易に思えてならなかった。
その後、アキヒコの元彼女とか教授の関係者とかどんどん登場人物が増えていく。元カノはまだアキヒコのことが気になっているものの素直になれなくて、そこはよかったんだけど別れた恋人同士の複雑な思いみたいなものが描かれているわけでもなかった。教授の本当の娘やアキヒコが海外で知り合ったアキちゃん似の謎の金髪美女とか、プロットや設定だけ聞くとワクワクするんだけど正直ほとんど魅力を感じなかった。
謎の解明も進んでいくんだけど、ストーリー展開もそれほど楽しめなかった。ネタバレになるので説明しないけど、アキヒコが突然幼女になった理由に迫っていくうちに急に謎の政府機関が出てきたりする。謎が解き明かされたとしてそれがなに?っていうのもあった。まあどうやらアキヒコの内面にも関わることみたいなんだけど、アキちゃんになる前のアキヒコについての描写が薄いのでそこにも特に関心が持てなかった。
絵がかわいい。アキちゃんは幼女だけどしっかりした意志を持った目をしていて、まったく性的に描かれていない。たぶん普通のかわいいだけで頭悪そうな女の子の外見をしていたら多分自分はこの作品を手に取らなかったと思う。よだれたらして寝てたりするけど。
ロリコンクソ野郎の良太郎の存在が読者に寄り添っていると思う。自分はイラン人と結婚した従姉の娘が9歳のときめっちゃかわいかったので惚れてしまったことがあるし(!)、大体この時期の女の子って明るくて活発なのでかわいい盛りだと思う。だから良太郎がアキちゃんの振舞いに歓喜する気持ちはすごくよくわかる。
まあそんなわけでロリコンじゃなくてもそれなりに楽しめる間口の広い作品ではあると思うので気になったら読んでみるといいと思う。
自分はいわゆるTSもの(トランスセクシャルを扱った作品)が好きなので、特に幼女になってしまうという設定に引かれて読んでみた。まあまあおもしろかったけど途中で飽きた。
TSもののおもしろさって、性転換してしまった人にとって自分を取り巻く状況がガラリと変わって揺れたり、周囲の人たちがいままでと違った反応をすることだったりすると思う。この作品に関しては、性別だけでなく年齢というか外見まで変わってしまっているので、これをTSものと呼ぶのはちょっと違うかもしれない。
金髪幼女になってしまったアキヒコはまず親友の良太郎に連絡して助けを求める。しかしこの良太郎は筋金入りのロリコンなのだったw まあさすがに彼も幼女を襲おうとするほど鬼畜ではないし中身は親友なので自分の欲望を抑え込んで助けになろうとするのだけど、漏れ出るものを抑えきることができないという順当なギャグが繰り広げられる。まあなんだかんだでいいやつなんだけど。
次に困ったのがアパートの大家さんの娘でいとこでもある高校生女子のひなこへの対応だった。こいつはアキヒコに対して淡い恋心を持っている。なんとか自分がアキヒコであることを証明し、こいつにもこの状況についての協力を依頼するが、幼女となってしまったアキヒコのふるまいや、次々と現れるアキヒコ絡みの女たちの存在に揺れる。
アキヒコたちは研究室の先生であり考古学が専門の熊谷教授に助けを求める。幸いなことに教授には外国人女性との間に子供がいるので(奥さんとは離婚済み)、アキヒコはその子供のアキちゃんだということにし、周囲の目をごまかしつつ性転換というか変身の謎を教授に探ってもらうことにする。
この作品のいいところは、ヘンにあざとくないことだと思う。アキちゃんは圧倒的にかわいい金髪幼女なんだけど、当の本人には幼女趣味はないのでただただ困ったことになったと思っているし、自分の魅力を使って周りをどうにかしようという意志もない。それどころか幼女の外見に引っ張られて本物の幼女みたいな気持ちになっている。買い物をしたときに店員から財布をかわいいと褒められてドヤ顔するところなんかめっちゃウケたw
それならいっそのこと年の近い友達を作ったらどうかと言われて公園に行き、そこで小学生女子かなでちゃんと仲良くなる。かなでにとって金髪幼女のアキちゃんはまるでお姫様みたいなのですっかり魅了され、従者のように振舞うようになる。正直このあたりは安易に思えてならなかった。
その後、アキヒコの元彼女とか教授の関係者とかどんどん登場人物が増えていく。元カノはまだアキヒコのことが気になっているものの素直になれなくて、そこはよかったんだけど別れた恋人同士の複雑な思いみたいなものが描かれているわけでもなかった。教授の本当の娘やアキヒコが海外で知り合ったアキちゃん似の謎の金髪美女とか、プロットや設定だけ聞くとワクワクするんだけど正直ほとんど魅力を感じなかった。
謎の解明も進んでいくんだけど、ストーリー展開もそれほど楽しめなかった。ネタバレになるので説明しないけど、アキヒコが突然幼女になった理由に迫っていくうちに急に謎の政府機関が出てきたりする。謎が解き明かされたとしてそれがなに?っていうのもあった。まあどうやらアキヒコの内面にも関わることみたいなんだけど、アキちゃんになる前のアキヒコについての描写が薄いのでそこにも特に関心が持てなかった。
絵がかわいい。アキちゃんは幼女だけどしっかりした意志を持った目をしていて、まったく性的に描かれていない。たぶん普通のかわいいだけで頭悪そうな女の子の外見をしていたら多分自分はこの作品を手に取らなかったと思う。よだれたらして寝てたりするけど。
ロリコンクソ野郎の良太郎の存在が読者に寄り添っていると思う。自分はイラン人と結婚した従姉の娘が9歳のときめっちゃかわいかったので惚れてしまったことがあるし(!)、大体この時期の女の子って明るくて活発なのでかわいい盛りだと思う。だから良太郎がアキちゃんの振舞いに歓喜する気持ちはすごくよくわかる。
まあそんなわけでロリコンじゃなくてもそれなりに楽しめる間口の広い作品ではあると思うので気になったら読んでみるといいと思う。