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    SCE

    まあまあ(10点)
    2002年7月28日
    わたなべ

    サルをつかまえるゲームその2。とにかくサルを見たら叩いてつかまえる。それだけ。サル1の大成功により、ピポサルはトロと並んでSCEのイメージキャラを張るようになった。ピポサル2002(私はクソゲーに分類)という回り道を経て、このほどサル2が出た。

    前作のサル1はとにかく傑作で、いろんな時代を巡りながら、サルを叩いてつかまえていた。その壮大な世界観、何度も戦うことになるスペクター(ボス)、まぬけなサルたち、てきとうなストーリー。どれを取っても一級品で、プレイする者すべてを魅了してやまない最高のゲームだった、と思いたい。

    今回のサル2は前作のテイストを盛り込みながら、使えるガチャメカを増やし、一部のメカをパワーアップし、サルの強度や種類を増やし、サル自体の数も増やし、アクションのバリエーションも増やし、主人公も変え、ミニゲームも凝ったものにし、ガチャガチャの採用によっておまけ要素も増えた。しかしなにか物足りない。この喪失感はなんだろう。

    私はマップの問題が大きいと思う。まず、サル1は時代を順番に巡っていく、地球史の教育にも最適のマップ構成だった。サル2は世界中を巡るのだが、時代に比べて世界が狭くなってしまった。しかも変なステージでなぜか恐竜が生きてたりする。また、マップが簡単になって一本道に近くなってしまったような印象がある。サルを求めて彷徨うというより、行ける道を進むと必ずサルがいる、みたいな感じになったように思う。

    ゲームの難易度も下がった。サル1は「サルは見えてるけど、どうやって辿りつけばいいのかわからない」とか、「ギリギリのジャンプで届く」とか、「匍匐前進を使わないと捕まえられない」とか、「おとり作戦を使わないと捕まえられない」とか、そういう要素もあったが、今回はどのアクションにも余裕があったし、前作で重要な要素だった匍匐前進(しゃがみこみ)は今回では最後のスペクター戦以外では不要になってしまった。サル2にも多少難しいところはあるものの、サル1の絶妙なバランスとは比べ難い。

    また、中ボス5人衆はおもしろい趣向だが、そのぶん後半戦を盛り上げるスペクターとの戦いが淡白で、サル特有の往生際の悪さが消えてしまった。ストーリーも全くなくていいわけではないんだ。サル1でも適当なストーリーではあったが、ハカセやナツミが捕えられたので救い出すとか、ヒロキを助けるとか、そういうイベントがあったじゃないか。今回のストーリーはあれだけかい。それから、今回の主人公のヒカルは前作のカケルに比べてバカになった。サル捕獲作戦ってのは大人の仕事なんだよ。それも単純な反復作業じゃなくて、知的なゲームなんだ。対象年齢を下げてどうすんのさ。

    とまあ文句ばかり書いたが、結局ちゃんとクリアして、今はカケルバージョンで2周目をやっている。フットサルのトーナメントも優勝できたし。それなりに楽しめたが、あのサル1の偉大さの前には魅力も半減だ。

    [参考]
    http://www.scej.jp/soft/saru2/

    コメント

    ライトゲームに名作なし…のはずだが ひっちぃ
    ライトゲームに名作なし、と思っていたけど、これ見て初代サルゲッチュをやりたくなった。で、地球史の教育に最適のマップ構成ってなに? すごく気になる。あと、バリバリのアクションかと思ったら、パズル的な要素もあるみたいで、わりと古典的なものを踏襲した正統派のゲームなのかなと思った。

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    今さらながら わたなべ
    Salut(サリュー/フランス語の挨拶)とかけたりすれば、もうちょっと気のきいた文章を書けたかもしれない。

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    manuke.com