一体、誰が価格破壊?
駄作(-30点) 2002年7月21日 芋愚
近年の日本は、価格破壊が進んでいるね。
「デフレ!」「デフレ!」って言われている。
そんでもって、人件費は到って縮小傾向。
企業のトップに言わせると、
「人件費を上げるとお客様にお届けする価格が上がってしまう。」
・・・で、「お客様」って一体、誰なんだ?ってなると、お宅の会社の従業員のようなサラリーマン。。
我々は、安い賃金のかわりに安いメシが食えるのだ。
安くて粗悪でシステマチックな工程で作られた量産型の
食料を主食として生きてゆくのだ。
たとえ自分が、ものの価値や自分の価値を認め、正当に扱ったところで、賃金は変わらない・・・。
今の世の中は、閉塞している。
どこかの企業が、人件費をマトモに出すようになったとする。
でも、結局は、価格競争に負けるだけ。
人件費を十分に出したから、その会社がイイ仕事をするわけではない。
酷い待遇でも企業に忠誠を誓っちゃったり、「やりがい」みたいなものを見出しちゃったり、マインドコントロールされちゃったりした、ジャパニーズ・ニンジャみたいな、東洋の神秘がある以上、日本って、絞ったモノ勝ち。
要するに、価格破壊は日本の国民性。
社会や企業に文句を言いつつ、安い賃金を省みずにシャカリキになる抜け駆けに目を奪われる弱気な労働者。
サラリーマン・労働者も価格破壊しているのだ。
我々の務めは、安い賃金に見合った、いい加減な仕事をすることと、ジャンクフードを食らって発狂することだ。
酷い賃金、待遇で、毅然と豊かに生きようとすることが、実は価格破壊の一端を担っていることを忘れている。「自分だけは毅然と真面目にやろう。」っていう感覚は、価格競争を引き起こす「抜け駆け」に酷似している。
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