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    ケイエスエス、日活

    まあまあ(10点)
    2002年8月5日
    ひっちぃ

    高校生の頃に三人組にレイプされたことのある女性が、平穏に暮らしてところへまたその三人組が次々とあらわれ、次々と対処していく話。

    主演は井上晴美。とにかくエッチ。引き締まった肉体に、短髪に近いショートヘア。R-15指定だが、ヘタなエロビデオよりも立つ。

    三人組を演じるのが、竹中直人、鶴見伸吾、北村一輝と非常に豪華。竹中直人は相変わらずというか、もう予定調和と言っていいくらいにいつもと同じ怪人物を演じている(いつもって秀吉のことじゃないよ)。一番良かったのは鶴見伸吾の酔っぱらい。いるいる。北村一輝は、小林よしのり編集「わしズム」にイチオシ評があったので注目したが、この作品ではそんなにハジケていなかった。

    だけど、作品としてはあまり面白くなかった。井上晴美のエロい裸身を鑑賞するくらいの意味しかない。あと、テレビ放映での話だが、ダイナミックレンジが広すぎて、小声でのつぶやきが聞こえにくい。時々聞き取れるセリフがしょーもなくてガッカリ。

    この映画のことを調べていたら、こんな評を見つけた。

    映画瓦版 - フリーズ・ミー
    http://
    kawara-ban.plaza.gaiax.com/00/
    00040502.html


    石井隆監督は、レイプされた女性をよく出すそうだが、そういう女性を「汚れた女」としてしか描かず、嫌いだと言っている。

    なるほど。たしかにその通りだ。しかし、負の過去をひきずった人間の輝きと言おうか、精一杯生きようとするエネルギー、しかもその努力が無残にも打ち砕かれる様というのは、崇拝したくなるほどの美を私は感じる。このような危ない美を描きたかったのだろう。

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