Tamino XML Server (DBMS)
Software AG
いまいち(-10点) 2002年8月20日 ひっちぃ
XML データベースソフト。いわゆるデータベースソフトといえば、SQL で操作するリレーショナルデータベースのことを指すほどだが、データを XML で扱うこのようなデータベースソフトもある。
データベースにアクセスするには、w3c が規格を策定中の XQuery と呼ばれる言語をクエリとして使う。たとえば、たくさんのウェブページの入ったデータベースがあるとすると、
/HTML[HEAD/TITLE ~= "*データベース*"]
というクエリは、タイトルに「データベース」という言葉を含んだページを取ってくる。
/HTML/HEAD/TITLE[../../BODY//P ~= "*もてもて*"]
だと、<BODY> タグ内の任意の階層の <P> 内に「もてもて」という単語を含んだドキュメントのタイトルだけを取ってくる。
なんだかとても進んでいて、最近の XML の流行も考えると将来リレーショナルデータベースを放逐してしまうのではないかと思ってしまうほどだが、実際に使ってみるとこれが使えないったらありゃしない。
スキーマ(テーブル)同士を自然にジョイン(結合)する方法がない。XML というデータ形式は、一つのドキュメントにすべての情報をツリー状に格納するしくみなので、複数のテーブルに分けて複雑な構造でデータを保持するのが苦手なのだ。それに、パフォーマンスにも疑問が多い。大量のデータを処理できるのか。
使えば使うほど、既存のリレーショナルデータベースの優れた点がわかってしょうがない。XML データベースにはもっといい使い方があるのだろうが、リレーショナルデータベースと同じ使い方をしていてはダメだ。どんなものにも最適な用途があるので、最低限使い方を間違えてはダメだ。それでも、いったいどんな用途に最適なのか、私には想像がつかない。
そもそも XML の有用性にも疑問を持っているくらいなので、ほんと誰か教えてほしい。
ただし、やはりコンピュータ好きの私のような人間にとって、興味深いモノであることは確かだ。今後を見ていきたい。
[参考] http://www.softwareag.com/ tamino/
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