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    ラリー・ウォシャウスキー監督

    傑作(30点)
    2002年10月17日
    ひっちぃ

    スローモーションで弾丸をよけるシーンで有名な SF大作映画。恐るべき真実に天地がひっくり返ったかのような衝撃を受ける。絶望的な未来世界に立ち向かっていく人々の話。

    何を説明してもネタバレになるのだが、もう公開から時間も経っていることだし、大雑把な筋なら言ってもいいと思う。

    最初はハッカーが特殊能力を身に付けて悪に立ち向かう話だと思っていた。ところが実は、現実世界だと思っていた場所が仮想空間だったのだ。この衝撃は私の中では、あのトータル・リコールを上回るほど大きかった。トータル・リコールの場合、仮想現実で遊ぶレジャー施設が実は現実だったという話だが、この作品はちょうどその逆だ。

    この作品の題名、有名すぎて陳腐だと思っていたが、とんでもない。この題名の意味を知るところがこの作品で一番戦慄するところだ。それとも私の英語力の勘違い?

    とても優れた SF だ。SF とはアイデア一発あればそれだけで優れた作品になるジャンルだ。そしてそのアイデアをうまいこと表現している。映像でなければ不可能だろう。特に主人公が本当の世界に生まれ落ちるところの描写は素晴らしい。

    ただ、それだけではやはり普通の人々にとっては良い作品とはなりえないだろう。そこで CG によって色々肉付けされている。しかし、恋愛の要素がほんの少ししかない。これでは一般ウケは限られてくる。工夫次第で十分ちょっとしたラブストーリーを入れることはできたと思う。私には必要ないが、あればもっと良くなっていたと思う。特に、取り残された孤独なクルーたち、というシチュエーションをもっと強調できていれば、哀しくも美しいなんとやらになったと思う。

    演出面を言えば、電話のベルをモチーフにしているのは非常に優れたセンスだと思う。映像でも表現しにくい仮想空間と、現実空間との、確かなつながりをうまく描写できていて、とても印象に残った。

    役者。主演のキアヌ・リーブスが、ウッチャンナンチャンの内村光良にかなり似ている。役者のタイプとしても似ていると思う。まあまあ。伝説のハッカー役の男はちょっとヤボったい印象だが、あんまりかっこよくても印象違ってくるかも。女優陣は、浮き出るくらい白い脇役のブロンド短髪美女がいい感じだったが、本当に端役だった。ヒロイン役はあまり目立たず。

    正直言って、後半ダレた。中盤で主人公が真実に気がつくところが最高潮。あとはアクション映画に成り下がる。もっとスリリングな展開にできたように思う。予言者とその予言はあんまり成功していないと思う。

    続編が作られるらしい。この作品は「大いなる序章」みたいなものなので、十分続編が成り立ちそう。ただ、もうほかに SF 的な材料は残っているのだろうか。それこそ CG だけのアクション映画になりかねないように思うが、それは凡人のつまらない囃しというものだろう。現時点では期待するしかない。

    ネットで調べてみると、この作品は過去の名作の寄せ集めだという。私はその過去の名作群とやらをあまり知らないので、知っていたら知っていたで見方はガラリと変わっただろうが、知らない私としてはこの作品はうまいことまとめてあると思うし、まとめたもの勝ちというものだろう。

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