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    ジャン=ジャック・アノー監督

    まあまあ(10点)
    2004年11月14日
    ひっちぃ

    第二次大戦下、スターリングラードを巡る戦いで火花を散らす二人の狙撃兵の戦いを描いた作品。

    冒頭、プライベートライアンなどを思い起こさせる戦闘シーンが出てくる。突撃して無残に撃たれ殺される兵士たち。だがこの作品の中心となるのは、廃墟の大都市での息詰まる狙撃戦だ。

    主人公のヴァシリは故郷では狩人をやっていた。その腕で宣伝将校ダニロフは助けられ、逆境下のソビエト軍の士気を鼓舞しようと、彼を英雄に祭り上げることを思いつく。次々とドイツ軍将校を狙撃していく彼の名は、ジョセフの文章によって国中に広められ、ヴァシリの名を知らぬ者はいなくなる。その名声はドイツ軍のもとにも響き渡り、ついにドイツ本国から射撃学校の校長を務めるケーニッヒ少佐がヴァシリを倒しにやってきた。

    緊迫感があっていい。ちゃんと考えられている。映像的に分かりやすい。狙撃って気持ちいい。見ている分には。頭脳戦にもなっている。

    ちゃんとヒロインも出てきて、恋愛モノにもなるのだけど、これはオマケだろうなぁ。私にはヒロインがあんまり魅力的には見えなかった。まあ悪くはないけど。主人公が田舎者だからこのぐらいが現実的なんだろうな。政治将校ダニロフが横恋慕して、最後にちょっとドラマが待っている。

    最後はちょっとあっけないように思った。が、ここで動き回ってのガンアクションが繰り広げられたら逆に興ざめだろうから、緊迫感を高めるだけ高めてドーンで終わりにしたのは悪くなかったのかもしれない。

    私にとってこの作品は、見ても見なくても良かった。二時間それなりには楽しめた。

    最後にこの作品の歴史的背景を分かりやすく説明したページを見つけたのでURLを載せておく。

    [参考]
    http://www.actv.ne.jp/~yappi/
    eiga/
    ED-12enemy_at_the_gates.htm

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