映画館
駄作(-30点) 2005年3月17日 ひっちぃ
日本の映画産業が衰退した理由はいくつもあると思うが、私にとっては映画館の質の悪さが一番の理由だと思う。
私は子供の頃に何度か映画館に足を運んだが、正直言って嫌な場所だなと思っていた。一番の理由は、運がよくないと前の客の頭が邪魔でスクリーンが見えにくくなることだ。特に私は子供でしかも当時は背が低い方だったからなおさらだった。
次に、混んでいると立ち見をしなければならなかったこと。当時の感触では、立ち見でもしょうがない、というぐらいの確率で立ち見だった。他の客の話し声や物音がうるさい。座席を並べすぎていてトイレに行きづらい。
年配の人のエッセイを読むと、昔の人は映画館が夢のような場所だったらしい。当時はテレビがなく、映画が一番の娯楽だった時代だ。そういう文章を読むと、不思議だなぁと思う。昔は何をするにも金が多く掛かっただろうに、映画なんてそんなにホイホイと行けるものなのだろうか。まるでレンタルビデオ屋で一本300円で借りまくるような感覚で映画を見ている人がいる。しかもその人が特別金持ちなわけでもない。
不満だらけの私と、希望あふれた年配の人とでは、おそらく似たような環境の映画館で、ここまで感じ方が違うものなのだ。
私の感覚が今の世代を代表するとは思わないが、映画館で見ないとこの作品の本当の良さはうんたらというのは私にとってほとんど吸引力を持たない。
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