全カテゴリ
  ■ 映画、テレビ番組、舞台芸術
    ■ 洋画
      ▼ スターウォーズ エピソード2 クローン戦争

  • 新着リスト
  • 新着コメント

    登録

  • スターウォーズ エピソード2 クローン戦争

    ジョージ・ルーカス監督

    まあまあ(10点)
    2005年8月8日
    ひっちぃ

    ご存知もっとも有名な宇宙映画シリーズ・スターウォーズの第五作にしてエピソード2。最初にエピソード4〜6で帝国打倒を描いたあと、今度は時代をさかのぼって1からアナキン・スカイウォーカーがダース・ヴェーダーになるまでを描こうとしている。このエピソード2ではアナキンが一人前のジェダイとして認められていく過程で起きたクローン戦争を描いている。

    副題が「クローンの攻撃」だから、クローン人間の軍隊が敵として攻撃を仕掛けてくるのかと思いきや、実は味方として出てくる。…これってネタバレだろうか。敵はドロイド(アンドロイド?)の軍隊で、ドロイドがドロイドを生産するというシーンが出てくる。有機兵器対無機兵器の壮大なマスコンバットが描かれるのは圧巻。

    スターウォーズについてのいくつかの映画評を読んだが、中には本作が金を贅沢に使ったB級映画であると喝破する向きがあった。本作は本当にB級映画なのだろうか。確かに様々な虚構的設定を膨らませたわりには、結局話の筋は主人公の成長と恋愛が中心というところはB級映画っぽい。そんなに虚構を大々的にやったら駄目なのか。インディ・ジョーンズは違うのか。ロミオとジュリエットはどうなのか。モンタギュー家がどうのというのと、ジェダイの騎士と女王は恋愛してはならないというのとでは、どこが違うのか。本作をB級映画と言うのは、なんだかSF自体がバカにされているようで不愉快である。とはいってもB級映画という言葉自体は必ずしも卑称ではないようなのだが。

    アナキンがいまいち好きになれない。なぜだろう。主人公を好きになれないというのは、作品を楽しむ上でかなり致命的なことだ。若者が持つ長所と短所を凝縮して持っている、本来なら十分魅力的なキャラクターのはずなのだが。日本でSFというと、メカと少女が出てくるのがヒット作の条件か。攻殻機動隊はそうだが、アキラは違うか。それはいいとして、本作は女性受けはいいのかもしれないが、男性の観客にとってアミダラ姫はあんまり魅力的ではないと思う。エピソード1の頃のアナキンは子供だったからかわいかったのになぁ。ヨーダ大活躍で納得しろというのか。アナキンを一方的に慕う女性のジェダイを配したらよかったと思う。と好き勝手なことを言ってみる。

    私はこの作品を楽しめたけど、物足りなさが残った。

    他人のレビュー記事を見て面白かったのは、C3POとR2D2の掛け合いは黒澤映画からパクッたという事実が紹介されていたことだった。それだけでなく本筋でも黒澤映画にかなりの影響を受けているとのこと。ただ、私は残念ながら黒澤映画のすごさとやらをまだ理解できていない。ろくに見てもいない。こういうところから黒澤明監督の映画に興味が沸いてきた。

    コメントはありません

    manuke.com