しかけ
2005年9月10日 ひっちぃ
涼風も大和くんのことが気になっているのに、なぜ涼風は大和くんを振ってしまったのかというのが、この作品で一番分かりにくいところだろう。そしてそのことがこの作品の一番のテーマにつながっていく。先日アニメ版のほうを見ていて、いい説明を思いついたので書くことにする。
涼風は走り高跳びに真剣であり、そのためにそれ以外のものを切り捨ててきた。大和くんといると楽しいが、ぬるま湯に入るわけにはいかない。
ところが、涼風は大和くんとじゃれあっていたときにあっさり新記録を出してしまった。その一方で、大和くんが陸上部に入って他の女性二人と仲良くしているのを横目にイラついているときは、飛べて当たり前の高さすら越えられない。
となるともう展開は決まっているではないか。口に出すのもはばかるが、恋愛パワーってやつでストイックにやるよりがんばれるんだっていうことだ。
この作品は、身持ちの硬い女性を一人の男が心開いていく話なのだ。最初に女性が硬ければ硬いほど魅力的になる。最近流行りの「ツンデレ」系なのだろう。
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