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    ウーヴェ・ボル

    いまいち(-10点)
    2006年9月25日
    芋愚

     元ネタはゲーム。
    とある孤島で若者達がパーティを開催する。
    主人公達はなんらかの事情により遅刻してしまう。
    遅れて島に上陸してみると、仲間達が見当たらない。
    探していると、動く死人が襲い掛かってきました。
    ゾンビが溢れかえる島になってましたとさ、さぁどうしよう!という映画。

     お話は、ひどいもんだった。
    ゾンビ発生の原因は明確にされていた。
    とある人物による企みによるものだった。
    だが、その人物の人間像や想いなどが殆ど語られることがなかったので、
    キョトンとするばかり。
    時折、ゲームの映像がオーバーラップするなど、
    独りよがりな演出も多く、しらけさせられた。
    アマゾンのレビューでは酷評が目立ってた。

     よかったところは、映像とサウンドの質かな。
    挿入される音楽はテクノ系が中心だったのだが、その質がよかった。
    監督の名前から創造できるとおり、ドイツ人のクリエイターによる映画らしい。
    ドイツはテクノ先進国らしい。
    そういうお国柄が見事に表現されていたと思う。

     話は脱線するが、ドイツとテクノの関係についてちょこっと触れてみる。
    かつてドイツは東西に分かれていた。資本主義と共産主義によって。
    共産主義の崩壊とともに、東西ドイツのベルリンの壁も崩壊した。
    だが、全く文化や考え方の異なる者同士が打ち解けるのは困難だったらしい。
    大人たちがイデオロギーの対立をしている中、東西ドイツの若者達は
    素晴らしい試みを提案した。
    今まで背負ってきたモノを主張するのでは対立するだけなんだから、
    お互いにとって新しいことを共に始めよう・・・ということだった。
    そこで選択されたのが「テクノ」という文化だった。
    未知への挑戦ということによって、
    対立でも妥協でもなく共に打ち解ける手段を手にしたのだった。

     脱線は以上!
    そんな経緯もあり、ドイツは今ではテクノ文化の進んだ国となった。
    本作では、テクノ音楽がガンガン取り入れられていた。
    ゾンビと戦うシーンでは緊張感と恍惚感あふれるサウンドで
    見事な演出をしていた。
    私はサラウンド効果の高いホームシアターを利用しているのだが、
    それの効果もあわさり、とても心地よいサウンドを楽しめた。

     だが、まぁ、持ち上げてみても、、それだけだった。
    映画としては残念な作品だった。
    何も考えずにボヘーと鑑賞するにはよいかもしれない。
    または、酒でも飲んで意識が朦朧としてるときとかはハマるかもしれん。

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