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    中嶋ちずな

    駄作(-30点)
    2007年6月7日
    ひっちぃ

    人知では理解できない謎のメイド型生命体と偶然出会った主人公の青年が、メイドロボを作る重工業会社の手から彼女を守りながら日常生活を送る話。エッチな描写を間接的な設定により堂々と行っている一種の変態マンガ。

    マンガ系のブログで紹介されていて、一部のマニアのあいだで大人気らしいので買ってみた。

    メイド型生命体はおとなしそうな少女の外見をしている。この生命体と契約した結果、少女のパンツの中から不思議な紐がのびてきて、青年の手のひらの球体パーツにつながっている。この紐をつうじて青年は少女を操ることが出来るのだが、心優しい青年は戦闘時にどうしても必要にならないと使わないようにしている。しかしアクシデントが起きてそのたびに少女があられもない動作をする。

    少女は人間とは異なる生命体なので、どうやら子宮があるはずのところに邪神かなにかの魂が封じられていて、この魂はいわゆる性交のような行為をされると解放されてしまうらしい。だから時々あの手この手を使って少女を操って主人公を誘惑する。そのときなぜかそこから大量の液体がポタポタとたれ、まるでおもらしのようになる。

    この少女は変身するのだが、変身するためには主人公の手のひらにある球体をこすらなければならない。この球体は触れるだけで少女に対して刺激を与えるらしく、少女は激しく身悶える。

    解説していて本当にバカらしくなるが、ここまで思い切ったものを描くのは本当にアッパレである。この点では作者に敬意を払っていいと思う。

    しかしこの作品は色んな意味でダメで読んでいられない。最初の20ページぐらいで放り出したくなった。

    まずメイド型生命体の少女の人格が意味不明。邪神みたいなものに時々人格を乗っ取られるところまでは問題ないと思うのだが、乗っ取られていない素の状態が「恥らう少女」の記号の寄せ集めで、全然魅力を感じない。

    そしてその相手となる主人公の青年も、このかわいそうな少女もどきを守ろうと決意するわけだが、この意味不明なものにあっさり順応して少女を守ろうと動機づけられるさまにどうやって感情移入しろというのだろう。

    さらに主人公には姉がいて、冒頭で主人公とデートみたいなことをしていて、どうやらこの姉は主人公のことが実は好きだという設定らしいのだが、もうこれがあきれるほど描写できてない。普段は普通なのだが突然スイッチが入って行動に移るのがまったくリアリティなしで魅力感じず。ほかにも意味不明な同クラスの美少女とか保健室の美人で変態な先生とか、中途半端ですらなく作りかけの妄想のかけら程度の存在でしかない人物がパラパラ。

    メイド型生命体の性格にもっとメリハリが利いていたら、余計な設定をつけすぎず普段の性格をもっと人間的にしていたら、少女は魅力的なキャラクターに仕上がっていたと思うし、変態性がさらに引き立ってキャラ一点モノとしてそこそこの作品になったかもしれない。要は女の子の放尿をアダルトビデオで見るか普通のテレビドラマの中で見るかの違いほど大きい差があるってこと。

    にしてもなんでこの程度の作品でこんなに語っちゃったんだろう。

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