ねこ・ねこ・幻想曲
高田エミ (リボンマスコットコミックス)
まあまあ(10点) 2007年8月10日 ひっちぃ
人間の幼女に変身する能力を持った子猫のシロが、高校生の少女サトコの家に居候するようになり、無邪気ですぐ騒動を起こすが、身の回りの事件を一生懸命力を振り絞って解決していく話。少女マンガ。
人情モノ。人間の世界と猫の世界が描かれる。この頃の少女マンガで単行本にして全16巻も出たぐらいだからかなり人気のあった作品だと思う。私も買い揃えたぐらいだから面白く読んだ。
おかっぱ頭の幼女がかわいい。サトコは最初、自分が飼っているシロがこの幼女の正体だということに気づかず、よそからヘンな子が来たなと思っているところがちょっと面白い。
だがやっぱり大人の鑑賞に堪えられる作品ではない。いまで言えばポケモンのアニメみたいなものだと思う。ポケモンのアニメは妙に安っぽい動物愛護ならぬポケモン愛護の精神が流れていて非常に鬱陶しい。この作品も猫のヒューマニズム(?)みたいなものがウザい。子供が小動物をかわいがる精神の程度に合わせて作られているのだと思う。
いい話もあったし、いまでもこの作品の世界を少し思い出して少ししんみりもするけど、家に本が増えてきて、あえてとっておくほどの作品ではないと思ったので、今回処分することにした。
|