モンスターハンターフロンティアオンライン 無料のところまで
カプコン
まあまあ(10点)
2007年9月1日
ひっちぃ
ネットワーク上で少人数協調型プレイでモンスター退治をして自給自足していく3DアクションMORPGの人気シリーズ、その初のパソコン移植であり最新版。剣だけでなく槍や弓など数種類の武器を選び、自分のスタイルでハンター生活を送る。
本作は、セガのファンタシースターオンラインのヒットを受けてカプコンが開発したのだと、どこかで読んだ覚えがある。2Dではディアブロなどが世界的にヒットしている。ゲームの奥行きはどうか知らないが、日本のメーカーが作るとプレイしやすくなって間口が広まってヒットしたんじゃないかと思う。
私はこのシリーズの作品を初めてプレイしたので、前作と比較することはできない。一応ファンタシースターユニバースはプレイしたことがあり、確かに似ているなと思った。というかゲームの根本的な仕組みはかなり類似性がある。
まず最大の特徴は、倒したモンスターから肉や皮を剥いで調理したり加工して武器や防具を作ったり、野原や草原といったフィールドから草木や鉱石などを採取採掘して薬やアイテムを作ったりできることだろう。この自給自足感や装備強化が一番面白い。店や他人からアイテムを買うこともできるのだが、自前で入手したほうがお得だし良いアイテムも手に入る。
強い敵がいる場所には一人ではなく仲間を募って狩りに行くことになる。私は結局一人っきりで遊んだだけだった。無料お試し版ではハンターランク2までのステージしか遊べず、その程度だったら一人でも十分だと思ったからだ。ボスがいるステージはちょっとキツかったけどそれでも一人でなんとかなった。もっと先のステージだと一人では無理になってしまうらしい。
剣を振ってザクザク敵を倒すという普通の戦闘がある種快感である。
でも割と早く飽きた。敵が強くなっても硬くなるだけ。頭のいい動きをする敵もいるが、基本は何度も斬りつけるだけ。徐々にうっとうしくなる。
しかもこれが延々続く。ハンターランクを1から2に上げるのにかなりの時間が掛かった。10時間ぐらいでは無理だ。20時間ぐらい？よく覚えていない。これが少なくとも50ぐらいまではあるらしい。随分マゾなゲームだ。さすがに序盤でこれはやりすぎじゃないだろうか。そのあいだ、大してパターンのないステージの中からいくつか選んで何度も何度もクリアしないといけない。
ネットで読んだだけなのだが、仲間を募って協調プレイすると人間関係がギスギスするらしい。メンバー全員でトータル三回死ぬと攻略失敗になるので、下手な人が混じると最悪らしい。それに仲間の足を引っ張らないよう、自分がやりたいプレイスタイルをつらぬけず、効率重視で特定の戦法を強いられたりするのでつまらない。これはゲーム自体に直接的な責任はないのかもしれないが、そういう風になってしまうシステムのせいだ。
企業提携がウザすぎ。なになにの製品についてくるコードを入力するとこのステージがプレイできる、みたいなのが沢山ありすぎる。普通のステージよりも多いからもう笑えてくる。
と見切りをつけたので私はお試しプレイだけで終えた。
こういうサービスでプレイヤーを数年つなぎとめるには、反復作業に飽きをこさせるようなシステムはダメだろう。反復作業を少なくするか、飽きがきにくいようにするか、当たり前だけどどちらかにするしかない。このタイプのアクションゲームなら、繰り返しプレイすることが麻薬的な快感を生むように出来れば理想的だが、なかなか難しいことだ。他人と差をつける、という一点で引っ張るのは厳しいのではないだろうか。
武器の振り方は色々コントロールできるみたいなのだが、なかなか思い通りにならない。上段中段とかジャンプ斬りとかを狙って出すのが難しく感じた。コンボもどれがつながるとか分からない。直感的じゃないように思う。それとも私が歳を取っただけなのか。キャラを思い通りに動かせて動きのパターンも多かったらもっと楽しかったんじゃないだろうか。移動して斬るだけじゃ飽きる。昔はマリオ64でマリオを3Dフィールドでアナログスティックを使って動かすだけでも面白かったけど、今はこの程度ではダメだ。サブ武器みたいな感じでボウガンを戦闘開始時だけでもいいから撃たせてくれるとか。でも結局経済効率で刀ばっかり使いそうな気もする。
なにせ無料で遊べるので、序盤の各ステージ1〜2回ずつ遊ぶくらいならばやってみて面白いと思う。それ以降は好みで。シナリオもストーリーもないので単なるアクションゲームだけど。
|