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    GIGABYTE

    傑作(30点)
    2008年4月20日
    ひっちぃ

    インテルの最新のCPUに対応した省電力を謳ったマザーボードのRAIDモデル。チップセットに定番となったP35を採用し、独自の省電力機構を搭載してエコをアピールしている。

    製造元はマザーボード大手メーカーGIGABYTE。自作市場ではASUSと並んで出荷数が多いメーカーだと思う。OEM市場を入れるとDellなんかやってるFoxconnとかが強くて多分五位以内に入るぐらいみたいだ。

    正直私はこのモデルが出た当初は好きではなかった。既にP35を採用したマザーボードは一通り揃っていて、省電力という付加価値をつけて利潤を確保しようというイヤらしさを感じた。そこへちょうどインテルの45nmの新しいCPUが出て、BIOSのアップデートなしに使えるマザーは本製品のような新しいモデルだけだったので、三年に一度ぐらいしかマシンを買い換えない普通の人なら新しいCPUのためにマザーもこの新しいモデルを買わざるをえないような流れになっていたからだ。

    だからまさか自分がこのモデルを買うことになるとは思わなかった。TSUKUMO Ex.で並行輸入版のXeon E3110(E8400相当)がマザーボードと同時購入を前提に19,999円で土曜午前中のみの特売品として売られていたので、数あるマザーからなんとなくこれを選んだ。ASUSでも良かったんだけど、最近のASUSはモデル名が訳わからなくて、どのモデルがお買い得なのかとか、このモデルはどういう位置づけなのかとかが把握できなかったからやめたのだと思う。

    前置きが長くなったので本製品のレビューに入るが、実のところ今の段階でそれほど使い込んでいないし、フルに使いこなすつもりもないので大した評価はできない。でもいくつか気になったことがあるので報告したい。

    まず一番重要な点は、本製品にはSATAコントローラが二つついていることだ。インテルのチップセット内蔵のものと、GIGABYTE製のチップのものとで二系統ある。コネクタが色分けされているのでわかりやすい。インテルのほうだけで六つも使えるのでいらんのじゃないかと思ったけど、どうやら主にIDEをサポートするためのチップらしい。インテルのチップセットからはIDEコントローラがなくなってしまったんじゃないだろうか。だから仕方なく自社でチップを開発したと。ついでにSATAもサポートしているのかな。っていうか結構力を入れているのかRAID0と1まで使えるようだ。

    で、これのどこが重要なのかというと、よくわからないが最初光学ドライブをこのGIGABYTEのほうのチップにつないでいたせいで、マシンがやたらと断続的にフリーズしていた。なぜだろう。BIOSの設定がまずかったのか。私の憶測では多分、HDDをつなぐことをメインで開発したため、光学ドライブの相性までは手が回らなかったんじゃないだろうか。昔もたとえばPromiseのPATAの拡張カードに光学ドライブをつなぐと使えないことがあると言われていたので、時代が下っても大体似たようなことになってしまったのではないか。私は私で安物のLiteOnのDVDマルチドライブをDOS/Vパラダイス新宿店で3,980円で買ったものをつなげていたのが悪かったのかもしれない。

    光出力にSPDIFと同軸の両方ついているのもなんとなくポイントが高い。SPDIFのほうがよく使われる傾向にあるけど、信号的には同軸のほうが精度が高い。

    USBがバックパネルだけで八つもついている。四つで足りない思いをすることもあるのでこれだけあると嬉しい。

    憶測だがGIGABYTEは安定志向なので他のメーカーよりちょっとだけ遅いと言われている。私は確かめたことがないけど。オーバークロックしたいわけじゃないので私は別にいいけど。BIOSを見たところ色々電圧とかいじれるのでオーバークロックに向いていないわけでもなさそうだ。

    私にとってこのマザーボードは特に必然性なく店頭でなんとなく気まぐれで選んだのだが、その割になかなか完成度が高くて満足している。最近のマザーはみんなこうなのかな。午前中割引で13,800円ぐらいで買えた。最近高級マザーがブームで、二万とか三万円以上するものが当たり前のように売られている中で、一万円台前半でここまで完成度の高い製品が出ていることに感心した。ここまで完成度が高いのなら、一つ上位のDS4Rを買えば良かったかなとも思うほどだ。ヒートパイプがヘビのようにのたうつヒートシンク付で、通常の使用には必要のないものだけど。

    そういえば気づいたがATI(AMD)のCrossfireは使えないようだ。

    そろそろ45nmのCPUも値下がりしてくるだろうから、一緒に買うときに選択肢に入れてはどうだろうか。といってもそろそろ次の世代のP45が出る頃ではあるので、まだあまり有効利用できるとも思えないPCI-Express 2.0などが欲しければ待つのもいいし、それを見込んだ値引きを当て込むのも悪くないと思う。パフォーマンス層のX38やX48にちょこちょこエラッタがあるらしくそんなチップセットにお金を掛けたくもないし。

    [参考]
    http://www.links.co.jp/html/
    press2/
    gigabyte_ga-ep35-ds3r.html

    (最終更新日: 2008年4月20日 by ひっちぃ)

    コメント

    GIGABYTEのP35でレイテンシ問題 ひっちぃ
    GIGABYTEを始めとした一部のメーカーで、IntelのチップセットP35を使ったマザーボードでレイテンシの問題が発生しているらしい。レイテンシが一番響いてくるのはオーディオ関係とゲームあたりらしいが、ひどいものになるとそのままマシンが落ちるらしい。

    詳細

    manuke.com