i915GMm-HFS
AOpen
傑作(30点) 2008年8月10日 ひっちぃ
インテルのモバイルプロセッサPentium Mシリーズ向けのMicro-ATXのマザーボード。2004年1月20日に発表されたモデルのためか、対応メモリとしてDDRとDDR2を2スロットずつ備えている過渡期仕様。DVIとD端子二種類とS端子と豊富に揃っているビデオ出力、地味にギガビットLANを二つ装備するほか、内臓ビデオだけでなくPCI-Express x16で増設可能と、無駄な高機能さがウリ。
当時はインテルがPentium 4で苦戦を強いられており、Coreシリーズが市場に出るまで一部のマニアはモバイル用のPentium Mをオーバークロックして使っていた。そんなマニアに向けて作られたのがこの製品だった。
出た当初は三万円台後半だったので私はこの製品をスルーしたのだが、ずいぶんあとになって2007年10月にビックカメラのワゴンセールで5,980円だったのでつい衝動買いした。Core 2 Duoが2.83GHzに達しようというときに、いまさらにPentium M用のマザーを買ってどうしようというのだろうと少し後悔したが、やっぱり完成度の高い製品だなあとちょっと感動した。
小さいサーバやサブマシンとしてなら今でも十分使えると思う。少ない消費電力と、テレビにつなぎやすい出力端子、デュアルギガビットLANでルータにするもよし。
私はCeleron M 360(1.4GHz)を中古で1,580円で買ってきてつけた。安すぎ。いまでも十分現役。FSBを533MHzにしたらあっけなく1.83GHzで動いた。さすがにVistaはきつそうだけど。今じゃシングルコアは心細い。昔はデュアルコアのほうが馬鹿にされてたけど、時代は変わるものだ。
モバイル仕様なマザーボードなので消費電力がどのくらいなのか以前から気になっていた。最近やっとサンワサプライのワットチェッカーを買ったので測ってみた。
CPU: Celeron M 360 (1.4GHz@1.83GHz)
MEM: DDR2 SDRAM PC800 1GB x2
HDD: WesternDigital WD5000AAKS x2
PWS: Antec EarthWatt 380W
これで70Wだった。電源がちょっとオーバースペックなので余計に電力を消費している(それでも80PLUS)と思われる。CPUはTDPが35Wぐらい?HDDは一台6〜7Wが二台。光学ドライブが動くと上がりそうだが、ACアダプタでも駆動できそうだ。
私は結局AOpenが出したPentium Mマザーを結局三種類全部買ってしまった。不安定なものはなかった。個体ごとの運不運とかもあるからなんとも言えないが、どれもそれなりによい製品だったと思う。値段が高かったのが難点か。
今度Core 2 DuoのP型番のモデル(TDP25W)が使えるマザーが出るらしいので注目しているが、いまはデスクトップ用のCore 2 Duoがあるから本当のマニアしか買わないだろうなあ。私もそこまでマニアじゃないのでスルーすると思うが、スペックを見るだけでワクワクする。
最近のMini-ITXブームは非力なAtomかデスクトップ用CPUを載せる流れになっているが、やはり本命はモバイル用Core 2 Duoだと思う。AOpenがこの
i915GMm-HFSの流れで細々と続けていたMoDT(Movile on DeskTop?)を一気に売り込むのは今だと思うのだが…。
[参考] http://aopen.jp/products/mb/ i915gmm-hfs.html
(最終更新日: 2008年8月10日 by ひっちぃ)
|