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  • 新しいiPad (第三世代) Wi-Fi 64GBモデル

    Apple Inc.

    傑作(30点)
    2013年8月17日
    ひっちぃ

    Macintoshという独特のパーソナルコンピュータを開発して、美術や音楽や出版などのプロから大きな支持を得ていたアメリカのコンピュータ会社アップルが、携帯音楽プレイヤーiPodや携帯電話iPhoneを開発して一般向けに大ヒットし、これらの携帯機器のために開発した軽量モバイルOSであるiOSを転用して開発したタブレット型携帯情報機器iPadの第三世代の製品。非常に細かい2,048×1,536ドットの液晶画面になったのが最大の特徴。

    2012年3月に発売されたのを発売日の前に予約して買った。バーゲンハンターで特売品しか買わない自分がこんな買い方をする製品はめったにない。とか言っておきながら、その半年ぐらい前に似たような製品である東芝のREGZA TABLET AT3S0/35Dをやはり予約して買っているので、タブレット型情報機器に大きな可能性を感じていたのだと思う。

    すでに持っていた東芝のREGZA TABLETで十分だったんじゃないかという問いに答えると(誰も訊いてくれないので勝手に自分で問答しているだけなんだけど)、この新しいiPadは画面が大きくて解像度も高かったからだ。東芝のREGZA TABLETは画面サイズが7インチで1,280×800ドットの画面だった。これでも当時は頭一つ抜けた解像度の高さだった。しかし新しいiPadは画面サイズが10インチで2,048×1,536ドットもある。もはや普通のパソコンよりも画面がきめ細かい。マンガなら見開きで一度に2ページ表示させても十分読める。

    画面サイズが大きくなると一般には処理速度が落ちて反応が悪くなるものなのだけど、この新しいiPadはとてもきびきびと動く。CPUやGPUの性能が高いのもあるのだけど、iOSの完成度の高さが一番の理由だと思う。東芝のREGZA TABLETはOSとしてGoogleのAndroidを採用しているが、マルチプラットフォームと大きな拡張性を考慮してLinuxとJavaで構成されているせいか、いまいち操作の反応が悪い。一方のアップルのiOSは、よく言われるように、まるで指に吸い付くように画面上のものを操作できる。OSの完成度の高さは、アプリケーションの質にもつながっており、優れたソフトウェアの質と量においてもiOSがだいぶ勝っている。

    もちろんハードウェアの性能も高い。東芝のREGZA TABLETはmpeg4の動画を再生できるけれどbaselineプロファイルまでが限界だったので、パソコンで動画をエンコードするときは再生能力の低い機器向けの設定で行わなければならなかった。ところがこの新しいiPadはプロファイルがhigh@3.1まで再生できる。パソコン用に作られた動画を難なく再生できるので、わざわざ保存用とは別にエンコードをやりなおす必要もない。

    しかしこんなに素晴らしい機器なのに私は思ったほど使わなかった。なぜか?

    重すぎたからだ。東芝のREGZA TABLETは画面サイズが7インチということもあって重量も380gぐらいしかない。文庫本二冊分ぐらいの重さだ。しかしこの新しいiPadは652gぐらいある。とても片手では持てないし、両手で持っていてもあまり長くは持っていられない。となると、机やベッドの上に置いて使うことになる。必然的に、使うときの姿勢が固定されてしまう。使っているうちにストレスを感じてくる。7インチぐらいの軽いタブレットであれば、いろんな姿勢で自由に使うことができるので長く使っていられる。新しいiPadは電車の中で立って使うことはとてもできない。カバンに入れて持ち歩いて喫茶店の中で取り出して使うにはベストなのだけど、それだったらノートパソコンを広げるのと変わらないもんなあ。電車の座席に座って使うにはぴったりなのだろうけれど…。

    で、いまの私はdocomo(Samsung)のGalaxy Tab 7.7 Plusというタブレットを主に使っている。この機種はバッテリーに欠陥があるとの報告が多くて、というか私が持っているものもバッテリーがおかしくて、ドコモに修理を依頼したらバッテリーが交換されて戻ってきたのだけど、それでもまだバッテリー残量表示がおかしいので根本的な欠陥を抱えているのではないかと思う。だめじゃん。格安で買ったからしょうがないと割り切っている。でも要するにタブレットは7インチぐらいが一番いい大きさなんじゃないかと思う。

    この新しいiPadは、製品としての完成度は圧倒的に優れていて、使うたびにため息が出るほど素晴らしくて感動していたのだけど、結局使用目的に合わなかったために、前述したとおりあまり使っていない。私にとって、優れた美術品ではあっても実用品ではなかった。

    (最終更新日: 2013年11月24日 by ひっちぃ)

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