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  • iPad mini Retina ディスプレイモデル(Wi-Fi版)

    Apple Inc.

    傑作(30点)
    2014年9月27日
    ひっちぃ

    時価総額世界一の精密機器メーカーAppleが2013年秋に発売したタブレットPCのうち、小型の方のモデル。前世代iPad miniは解像度が1024×768ドットしかなくて画質が荒かったが、このRetinaディスプレイモデルでは一挙に倍の2048×1536になった。

    同時発売されたiPad Airのほうも一応考慮したけれどこのiPad mini Retinaディスプレイモデルを選んだ理由として、こっちのほうが小さいのに画面の解像度が同じだったし、値段も一万円ほど安かったから。CPU性能は若干劣るらしい。また、画面のバックライトが一本しかないため表示ムラがあるとネットで言われていたけれど、自分はそんなに気にならなかった。

    当初発売日は未定だったのだけど、急に流通が始まったため、会社帰りにあわてて新宿に寄って家電量販店に行ってみたら、よく行く新宿西口ヨドバシカメラではすでに売り切れており、大して期待していなかったヤマダ電機で128GBのホワイトモデルしかないと言われて選択の余地なく買って帰ってきた。ネットで予約していればこんなことにはならなかったのだけど、ネットでの注文も即納分が早々に売り切れていてこれから予約しても発売日から待たされるようだったし、家電量販店のポイントを消費したかったので家電量販店の店頭で買いたかったからだった。

    でそろそろ買って一年になるのだけど、実のところ大して使っていないのだった。七万円ちょっとしたのに。確かに素晴らしい製品なのだけど、スマートフォンが大画面化したのでスマートフォンで十分じゃんって思うことが多くなり、電車の中でたとえ7インチの小型といえどもタブレットPCをわざわざカバンから取り出して使うのが億劫になった。でいまはもうごくたまに気分的に持っていきたくなったとき以外は持ち運ばないようになった。

    最近ソニーのXperia Z Ultraといういわゆるファブレットつまりスマートフォンとタブレットの中間的な位置づけである6.5インチのパスポートサイズのマシンも手に入れたのでしばらくこっちを持ち歩いてみたのだけど、薄くて軽いのはいいもののバッテリーの持ちが悪いのでやはり結局持ち歩かなくなった。iPadに採用されているiOSは無駄に電力を喰わないよう良くチューニングされており、ずっとカバンに入れていてもほとんどバッテリーを気にせずに済んだのだけど、Android OSを採用している上にスマートフォン並にたった3,000mAhのバッテリー容量しか持っていないこいつの場合、一週間ずっと使わずにいるだけでバッテリーがなくなってしまう。

    ソニーのXperia Z UltraはauのSIMがささるのでいちいちテザリングしなくてもネットにつながる(つながらないWi-Fi版もあるので注意)。iPadにもSIMがささるモデルがあるのだけど、最近までキャリア(ドコモとか)との契約が必須で、このごろようやく公式アップルストアで契約不要なSIMロックフリー版が売られるようになった。しかしWi-Fi版と比べてSIMのささるCellular版は一万五千円ほど割高になっている。スマートフォンのテザリングを介してネットにつなぐのは大した手間ではないし、タブレットPCのためにわざわざ回線をもう一つ契約するのはお金が掛かるのだけど、最近は二台持ちのためにMVNOやシェアプランなんかがあるし、わざわざテザリングをオンにしなくても取り出してすぐにネットにつながるのは快適なので、使うならやはりCellular版が欲しい。でも実際のところ外出中にタブレットPCでネットにつなぎたくなるようなことってあんまりなかった。

    AppleのiOSを採用したiPadシリーズは、Android OSを採用した各社のタブレットと比べて優れたソフトウェアが多いと言われているけれど、自分が使いたいソフトウェアに限ればむしろAndroid OSのほうが上になってしまった。まず2ちゃんねるの専用ブラウザで言えば、Appleからの制約が厳しくてiOSで動くソフトの開発が停滞しているらしい。自分はtwinkleを愛用していたけれど、ログをPCに保存するのがとても面倒だし、一度ブックマークしてあとで順に読んでいく自分のスタイルにはあまり合わなかった。それに比べるとAndroid OSでは2chMateという素晴らしいソフトがあるので、これだけでもうAndroidマシンが手放せなくなった。また、電子書籍の閲覧にはiOSのComicGlassが一番で、AndroidのメジャーアプリPerfect Viewerよりもずっと快適だったのだけど、ComicGlassは転送時に不可解な動きをしてよく落ちるし(多分メモリ不足が原因臭いのでアプリのせいではなくiOSのせいだと思うけれど)、AndroidではComittoNという優れたフリーのビューアを見つけたので、もはや自分の中でiOSをあまり必要としなくなってしまった。アップルはソフトウェアに注力していて実際にiOSの完成度が素晴らしいのは確かだけれど、ハードウェアの性能でAndroidに差をつけられつつあるので、圧倒的だった操作感でもAndroidでいいやと思えるようになってきた。

    内臓スピーカーがしょぼすぎる。縦に持ったときに下の穴からステレオで再生されるようになっているため、横に持って動画を見るときは片側からしか音が出ない。まあたいていの場合ヘッドフォンを使うから別にいいっちゃいいんだけど。HTC ONEみたいにフロントに大きなスピーカーをつけるのは、まだジョブズが健在だったから許さなかったんだろうな。

    128GBのモデルを買ったのだけど、見もしない動画や電子書籍を入れただけだし、それでも半分ぐらいしか使っていなかった。自分の場合、音楽を入れると足りなくなるのだけど、タブレットには音楽を入れないので、次からは32GBぐらいあれば十分だなと思った。

    というわけで今ではたまに手に取ってうっとりするだけのマシンになっている。これだけ不満を書いてきてもやはり製品の完成度の高さは圧倒的で、触っているだけで気持ちよくなれる素晴らしい製品だと思う。でも使い道が乏しいのだった。ゲームはこいつでしか動かないのがあるからたまにやるけど。でも最近遊んだToy DefenseなんかもAndroid版があるみたいなんだよなあ。ゲームしてるとOSの省電力性能に関係なくバッテリーを喰うし。

    だから、2014年10月に新しいiPadが発売されるらしくて期待しているのだけど、買うかどうか今回は一度よく考えてからにしようかと思っている。なんかまた買っちゃいそうな気もしているのだけど。うーん、我慢できるだろうか。

    ちなみにいまはLGのisai FLという大型のスマートフォンが一台あればなんでもこなせるので、もうタブレットPCは必要ないんじゃないかと思ってきている。こいつは5.5インチの大画面(スマホにしては)でさらに解像度が2560×1440もあるので、マンガだってイライラせずに読めてしまう。auと契約するとこいつがタダみたいな値段で手に入る(その代わり毎月通信料を取られるけど)。わざわざ数万円出してまでタブレットPCを買う気がなくなってくる。

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