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  • Xperia Z1 f SO-02F

    ソニーモバイルコミュニケーションズ, NTTドコモ

    傑作(30点)
    2015年4月6日
    ひっちぃ

    ソニーが2013年に発売したフラッグシップAndroidスマートフォンXperia Z1の小型版。Z1をドコモに持っていったら小型のを作れないかと言われて作ったもの。Xperia VLなどの廉価モデルと異なり、小型であること以外には性能的に妥協せずに作られたハイスペックモデル。

    2014年2月から投げ売りの始まったドコモのiPhoneはスルーして(すでに2013年12月に二台契約したからでもあるのだけど)、Androidスマートフォンも投げ売りされないかなあと根気強く待っていたら、2014年5月になってようやくMNP新規一括0円で契約できるようになったので手に入れた。

    ちなみに次の年には事実上の後継モデルXperia Z3 Compactの投げ売りが2014年12月に始まったのだけど、iPhone 6の投げ売りに備えてスルーしているうちに買い時を逃したのでこちらのほうは未入手なのだった。

    併売店(ちょっと怪しい携帯専門ショップ)だとキャッシュバックが一万円分ぐらい貰えたらしいのだけど、自分がよく利用しているモバワンやカメラのキタムラにめぼしい案件がなかったので、量販店のヨドバシカメラでレアカラーのライム(黄色)をゲットした。こいつを自分用に下ろすのは乞食失格(携帯転売のプロ)と言われていたけれど、自分はガジェオタ(メカ好きオタク)なので自分で使っている。

    画面サイズが4.3インチなのでiPhone 5より一回り大きい。本体の形状もちょっとデブっている。でも背面のフォルムは随一だと思う。特にこのまぶしい黄色が最高。でも正面は黒なのでちょっとダサい。その方がモニタの表示的にはいいのでしょうがないんだけど。

    解像度がフルハイビジョンのZ1と比べて普通のハイビジョン1280×720なのでどうしても情報量が少なくなるのだけど、これだけあれば普通に使う分にはまったく問題ない。まあマンガを見たり細かいページを見たりするのには不便なのだけど、解像度が低い分だけ処理に余裕があってキビキビ動く。Z1は自分はauのSOL23なら持っているので使い比べてみるとやはり体感速度が速い。とはいってもiPhoneと比べるとちょっとモッサリしているのだけど。でもこのぐらい速ければ大して気にならない。

    ほかにZ1と比べるとフルセグ(地上デジタル波のテレビ放送受信機能)がなくてワンセグだけだったり、ストレージが32GBではなく16GBに減らされたりしている。バッテリーの容量も少なくなっているのだけど、その分工夫して省電力化しているらしい。使ってみると確かに少し持たないかなと思う程度で、スペック上のバッテリー容量の差は感じなかった。こういう小型なのに妥協しないモデルってのはとてもいいと思う。一年近くたった今でもサブ機として使っている。

    Z1でバッテリーがあまり持たないという批判を受けたためか、スタミナモードといってスリープ中にアプリが勝手に通信したり動いたりしないようにすることが出来る。これ最初は大したことないと思っていたのだけど結構大きいことが分かった。他社の同じような機能と比べて非常に効果がある。不要なアプリを消したり無効にしたりしたうえでこのスタミナモードをちゃんと設定してやったら、バッテリー消費がとても改善した。最近のちょっとだらしないiPhoneと比べて満足いくレベルにまでなった。

    でも本当に残念なことに、ウォークマンのソニーが作ったのに音が悪い。ウォークマンアプリまで搭載しているのに名前倒れもいいところで、こいつで音楽を聴く気になれない。まあそれでも一応64GBのmicroSDSXカードを入れて予備機としているのだけど、よほどのことでないとこいつで音楽は聞かない。じゃあなにで聴いているのかというといまはSamsung Galaxy S5一択なのだった。もう音が全然違う。日本でオーディオ装置を出していないメーカーなんかに負けるなんてソニー落ちぶれすぎ。組織が硬直化してセクショナリズムにより音響部門との縄張り争いというか譲り合いがあるからだと言われているけれど、もうそんなことをやっている時代じゃない。まあGalaxy S5は転送ソフトがクソなので毎回曲データを全削除して入れなおしているのだけど、そこまで手間を掛けても音がいいんだからしょうがない。iPhone 6よりも音がいいと思う。

    小型で扱いやすいのはいいのだけど、iPhone 6が4.7インチになったように、普通の人の手には別に4.7インチくらいでも大きすぎることはないと思う。手の小さい女性や子供にはいいと思うのだけど、普通の人にとってはあまり意味のない小型化かもしれない。どうせポケットの大きさにも余裕があるのだし、金属製ボディで大して軽いわけでもないので。

    ソニーもそう思ったのか、後継機のZ3 Compactは4.7インチになった。ベゼル(枠)が細くなったので、大きさもあんまり変わっていない。逆に言うとこのZ1 fのベゼルが分厚すぎた。ああ、Z3 Compactを手に入れておけばよかった。二台でMNP新規一括0円の五万円キャッシュバックなんて普通にゴロゴロあったのに。しかし契約後すぐにiPhoneに機種変更する人が大勢いたせいなのか、ドコモは「端末購入サポート」なる施策を導入して、すぐに解約やら機種変更やらすると違約金みたいなお金を取るようになったので、いまではおいそれと契約できなくなってしまった。うーん残念。まあこのZ1 fと比べてスペック的にそれほど進化してないし、次々に新しい機種が出て、手に入れていっているので、この端末にこだわる必要はないかなと思う。音が良くなっているのなら欲しいんだけど。

    ちなみにGalaxy S5の5.1インチはちょっと大きすぎて不便に感じることもある。iPhone 6 PlusやGalaxy NoteやLGのisai FL/VLクラスの5.5インチ前後となると普通に使う分には限界というか用途によっては正直扱いづらいので、大画面を活かした使い方に絞りたくなる。

    職場を見渡すと意外とXperia率が高いことに気付いた。Z1やZ1 fやZ3やZ3 Compact持ちを少なくとも一人ずつ見た。みんなが何を基準に選んでいるのか知らないけれど。国内メーカー製ではやはりソニーが一番かなと思う。自分はSamsungやLGやHTCのほうがいいと思うんだけど。AppleはiOSが雑になってきているので自分にとっての評価が下がったけれど、iPhone 6は史上最高の売上らしいのでまだまだアゲアゲなんだろうなあ。

    小型でAndroidがいいという人に勧めたい。

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