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    Apple Incorporated

    まあまあ(10点)
    2016年1月11日
    ひっちぃ

    圧倒的な収益力を持つ精密機器メーカーAppleが2014年9月に出したスマートフォンiPhoneの大型モデル。5.5インチのフルHD大型ディスプレイを質感豊かな金属のボディが包んでいる。iPhoneで初めて2つのアプリで画面分割して同時に使用できる仕組みを採用し、両手で持って使うことも想定したモデル。

    前世代のiPhoneは2014年1月からドコモが投げ売りしだしたので、2015年もやってくれるだろうと思って弾(他社契約)を用意して待っていたら一向に投げ売りしてくれず、年度末の3月になってようやく条件付きで比較的安く契約できるようになったので2台契約した。前年12月の時点でXperia Z3 Compactを契約していればよかったと後悔した。

    一番高い128GBモデルがヨドバシカメラで一台につきMNP新規一括四万ぐらいした。もともとiPadを買おうと思っていたものの高すぎて見送っていたので、iPadのcellularモデルを買う代わりにちょっとちっちゃいけどこのiPhone 6 Plusを買うというぐらいの感覚だったから、諸経費込で一台につき五万円以上掛かってもそんなに気にならなかった。シェア15という毎月一万円以上通信費が掛かるプランにも加入したので、普通に考えればランニングコストも込みで非常に高くついたのだけど、そのあと同月のうちにデータプランでiPhone 6とiPad Air 2を格安で契約しつつ維持費をまとめられたので、トータルで言えばそんなに掛かったわけではなかった。とはいってもAndroid機だったらもっと安く場合によっては黒字だったかもしれないことを思うと、Appleの利益率の異様な高さはなんだかんだで私たちが貢献しているんだなと思う。

    ドコモは2014年の夏から新料金プランを導入し、最低維持費がかなり上がった一方で、高額の月々サポート(料金割引サービス)がつくiPhoneを家族で十台ぐらい契約してそのほとんどをルーター契約にすると維持費が0円になるという訳の分からないことになった。さすがに自分は家族を巻き込むのには抵抗があったので、一人で五台までを一部データ契約にする程度に留めた(ちなみに音声契約とデータ契約は別々に五件ずつ結べるので一人で十台契約することも可能)。ドコモのこの施策は、一人で何台も契約した上で使わないiPhoneを売り払うのを推奨しているかのようで異様だった。

    さて肝心の使い心地なのだけど、iOS 8がいまいちなので動作が少しカクつくのが非常に残念ではあるものの、それでもAndroidと比べてソフトウェアの質感とでもいうか、操作したときの心地よさが素晴らしかった。スペック的には同サイズのAndroid機LGL24に解像度その他で明らかに劣るのだけど、満足感では上回ってしまう。メモリなんて1GBしか積んでいないのに。

    無駄に大きくて使いづらい。片手で操作していて何度も落っことしそうになった。やはりこのサイズだと複雑な操作は両手を使わないといけないし、片手で使っていると持ちづらくて取り落としそうになる。持ちやすさなんてこれっぽっちも考えていないような、のっぺりした形をしていて、まあそこが逆に見た目いい感じではあるのだけど、やはり背面はゆるやかに傾斜していたほうが実用的なんだなと思った(そっちのほうが逆にデザインな気がしていた)。

    背面カメラのレンズが出っ張っている。机の上に置くときなんかだと、でっぱったカメラの部分だけに自重が集中して少し不安になる。iPhone 5だとレンズが本体に埋まっていて平らだったのに。ボディが薄くなったせいだろうか。薄いのはいいことなんだろうけど。うーん。レンズの分だけボディを厚くすると野暮ったくなるんだろうな。だったら、衝撃が分散するようGalaxyみたいに緩やかなでっぱりにするとか、レンズのところだけ分厚くするとか、いくらでも方法があったと思う。

    知り合いが落っことしてレンズを割った。ビックカメラ(新宿ハルク)の修理コーナーに見積もりを聞いたらレンズだけの交換は無理で本体丸ごと交換するしかないから三万八千円ぐらい掛かると言われた(iPhone 6のほうだけど)。レンズだけ交換する方法を説明した動画がネットにあったので見てみたら、部品代は400円ぐらいだし、専用の工具が必要みたいだけどそんなに難しそうじゃなかった。場所によっては八千円ぐらいで交換してくれるという話も聞いたので、場所を選んだほうがいいと思う。担当者によっても変わるかもしれない。とにかくレンズは壊れやすいし修理代も掛かるということ。

    バッテリーの持ちは相変わらず素晴らしい。特に使っていないときの省電力性能はAndroidと比べて安定している。ゲームとかやると普通に速いペースでなくなっていくけど、Androidみたいに使っていないのにどんどん減っていくようなことはなく、体感だと倍ぐらい持つ。Googleもそれが大きな欠点だという認識はあるようで、最新のAndroid OSだとアイドル時の消費電力を下げる試みをしているらしい。使ったことないので実際のところはよくわからないけれど。

    画面分割の機能は試そうとも思わなかった。5.5インチの画面は分割するには狭すぎると思う。

    対応バンド(電波の周波数)の多さは他を圧倒している。でも自分はキャリア版つまりドコモやauそれぞれでしか使えないモデルしか使っていないので、何の利点にもなっていない。SIMロックフリー版を買ったら違いがよく分かるのかも。

    同期用のソフトであるiTunesの少なくともWindows版の出来がひどい。SyncServer.exeとdistnotedというプロセスがCPUコアを一つずつフルで使用する。おかげでiTunesを立ち上げて同期が終わったら毎回タスクマネージャを開いて一つ一つ停止させている。これはもうバグといっていいレベルだと思う。こいつが動いているせいでCPUが余計な電力を消費しているほか、エンコードなどほかの処理の足も引っ張る。もう使い勝手以前の最悪なソフトウェアだと思う。

    現時点でiPhone 6と6 Plusを二台ずつ手に入れておいてこういうのもなんだけど、今後はもっと安くならないとiPhoneは買わないと思う。まだゲームの動作でAndroidとは大きな差があると言われているけれど、もう数万円の差を納得できるだけの材料がなくなった。まあこれからAndroidも最新機種はiPhoneと同じぐらい高くなりそうだけど。

    といいつつ、いま巡り巡ってメインでこの機種を使っている。ほとんど通話しないのでメイン機種はアイドル時のバッテリー持ちを重視しているから。あとiMessageというSMSもどきのサービスがいい感じで、ただのSMSだと一通ごとに3円とか掛かるけど、iMessageだとネットにつながっていればネット経由で送れる。iPadにも同じメッセージが届くし。LINEとか使えばいいじゃんと思うかもしれないけれど、ああいうメッセージングサービスは妙に負荷が高くて怪しい動きをするらしいので入れたくない。

    iPhone 6sが出たけれど、見た目はほとんど変わっていない。ただ、CPUが大幅に強化されたほか、RAMが倍の2GBになったとのこと。iPhone 5が5sになったときはメモリ容量がそのままだったのでこれは大きい。今後iOSがさらに便利にそして重くなっていったときに、iPhone 6と6sの間に線が引かれてしまう可能性が高そう。まあそんな心配しなくてもそのころには新しい機種を使っている気がするけれど。

    2016年初頭にiPhone 5と同じ4インチの廉価モデルを出すという噂が流れていたけれど、いまのところ発表されていない。

    iPhone最後の楽園と言われている日本でこの春から総務省による規制が始まる予定で、そうなると携帯電話会社が機種代を巧妙に通信費に上乗せして最新機種の本来高価なモデルを客に買わせていたビジネスモデルが成り立たなくなると言われているので、少子化と内需縮小の日本でもiPhoneは売れなくなっていく可能性が高いと思う。世界経済も悪いので、iPhone 6や6sはApple最後のヒット商品なるかもしれない。

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