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    Microsoft

    まあまあ(10点)
    2016年7月29日
    ひっちぃ

    PC用基本ソフト最大手のマイクロソフトが、スマートフォンやタブレット端末の圧倒的な増加により定着したタッチ操作やストアといったビジネスモデルを自社のOSに取り入れてバージョンアップしたWindowsの最新版。

    期間限定でWindows 7と8.1から無料アップデートできるほか、Insider Programというパブリックβ(公開テスト)に参加していたらライセンスがタダで手に入ったので、自分は恒例の二年ごとのメインマシンの置き換えで2015年9月から使い始めた。

    結論から言うと、三つの大きなトラブルに見舞われている。

    一つは、幾度かスリープさせたあとで復帰時にエクスプローラーが固まっていることがあって、タスクバーに何も表示されず操作が不可能な状態に陥る。こうなった場合は、タスクマネージャーを開いてエクスプローラーを再起動すれば改善される場合もあるが、それでもダメな場合はいったんログオフするしかない。

    もう一つは、PT3というチューナーカードでテレビ番組の予約録画を開始するときに、ひどいプチフリーズ状態になって一瞬操作が出来なくなる。これはドライバにも問題があるのかもしれないけれど、Windows 7や8.1では起きないのでドライバを制御するOSの問題である。また、このとき動画を再生中だった場合、サウンドデバイスの調子が悪くなって時々音が途切れるようになることがある。こうなった場合は同じファイルを再生し続ける限り症状はなおらないので、いったんファイルを閉じてから再生しなおすことになる。入出力まわりが貧弱なのか、あるいは外部にデータを送信しようとしているのかもしれない。

    アプリのウィンドウサイズがたまに極小サイズになり、選択しても表示されなくなることがある。こうなるとタスクバーから閉じるしかなくなる。閉じてから再び立ち上げなおすと、びっくりするほど小さいウィンドウサイズで立ち上がるので、おそらく閉じる前はサイズが0か限りなくそれに近い状態になっているのだと思う。

    どう考えても、Windows 10よりも8.1のほうが動作が軽くて完成度が高いように思う。

    ネットの評判を主に2ちゃんねる(巨大掲示板)で見てみると、Windows 10は8.1よりも良いが7を使っているならそのままでいいだとか、いや7は既に古いから10にするべきだとか大きく二つに意見が分かれているのだけど、自分はむしろ8.1にするべきだと思う。マイクロソフトがデータ収集しない最後のWindowsであり、互換性が高い上に動作が軽く、タッチパネルにもフル対応している。8.1を10に置き換える唯一の利点は、マイクロソフトのサポート期間が少し長いことだけだと思う。まあゲームをやる人ならDirectXの対応バージョンの問題があるからいずれ10にしなければならなくなるのかもしれない。あと、自分みたいにInsider Programによりタダで手に入ったから、というのもある。でも、面倒だからそのまま使っているだけで、費用対効果(!)を考えたらWindows 8.1を入れなおした方がいいと思っている。今後のためにWindows 8.1のライセンスをPro一本とHome二本確保してあったので、タダで手に入らなかった方がよかったのかもしれない。

    一方であらためて他のOSのほうに目をやると、自分のPCの用途は主に「テレビ番組を録画・再生」「ネットサーフィン」「2ちゃんねる(巨大掲示板)を読み書き」なのだけど、Mac OSはtsファイルをまともに再生できるフリーで手に入るソフトウェアがないことに驚愕した。まあ金出して買えばいいのか。Unixなので細かい点では自分にとって扱いやすいはずだけど、たまに立ち上げて使ってみてもこれを常用する気にはなれなかった。Ubuntu(Linux)もそうなのだけど、タッチ&フィールがいまいちで使用感が悪い。なんだかんだでWindowsは快適だと思う。安定していればの話だけど。いや慣れの問題なのかなあ。

    Windows 10は最後のWindowsだとマイクロソフトは言っていて、今後Windowsは10のまま更新が続いていくそうなのだけど、そう言っているにも関わらずサポート期間が有限なのはどうしてなのだろう。また、10といっておきながら大規模アップデートで事実上のかつてのサービスパックだとか8に対する8.1のようなバージョンアップを行っている。ライセンスは変わらないので確かに10だと言い張れるけれど釈然としない。マイクロソフトはインストール済みのWindowsを今後どうしていくのだろうか。ハードウェアが時代遅れになるごとに切り捨てていくのだろうか。そうなった場合でもセキュリティアップデートぐらい続けないんだろうか。

    今後は買い替えを促さずにGoogleのAndroidのように別の仕組みで儲けを出していくと言っているけれどうまくいくのだろうか。ネットで見た限りでは十分儲かるらしいのだけど、いまいち信じられない。そうなった場合でも企業用はどうなるのだろうか。

    未来永劫続くかと思われたマイクロソフトによる基本ソフトの独占は、スマートフォンやタブレット端末がパソコンよりも使われるようになったことで崩れたと言えるのだけど、今後PCでもシェアを失っていくのだろうか。Google陣営による低価格PCのChrome BookはAndroidのアプリを動かせるし、Remix OSはAndroidをマルチウィンドウ化している。マイクロソフトも何もしていないわけではなくて、LinuxのUbuntuのアプリがそのまま動くようになったり、Unixのシェルを組み込んでUnixのように使えるようになったりするらしい。でもいまさらLinuxを組み込んでもPCのシェアを食い合うだけで、スマートフォンやタブレット端末といった今や一番大きなパイを利用できないマイクロソフトに明日はあるのだろうか。第二の柱であるOffice製品もGoogleのクラウドアプリの追撃を受けている。

    無料アップデートはハワイ時間2016年7月29日つまり日本時間30日19時みたいなのだけど、Windowsは今後どうなるのだろうか。

    (最終更新日: 2019年6月1日 by ひっちぃ)

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