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    UNIQLO (ファーストリテイリング)

    最高(50点)
    2020年2月2日
    ひっちぃ

    日本のアパレルブランドであるユニクロが日本の繊維メーカー東レと組んで開発した冬用の下着ヒートテックの改良型。湿度を吸収して発熱する特殊な繊維を使用しているのに加えて、裏地が起毛素材になっており従来のものより1.5倍暖かいらしい。

    ユニクロでセールのワゴンに入っていた山吹色の長袖シャツが安かったのでなにげなく買ってパジャマとして着ていたら、季節がめぐり気温が下がってきたのに全然寒くないことに気づき、よく見たらこいつもヒートテックだった。白の半そでシャツだけだと思ったらこういう長袖でカラフルなものもあるのだった。

    ヒートテックは前に着ていたことがあったのだけど、正直ちょっと厚手で肌触りのいい半そでシャツぐらいにしか思っていなかった。夏に間違えて着てもそんなに暑いと思わなかったし、洗濯しているうちに摩耗したのか明らかに薄くなって透けていたことがあった。というかユニクロは以前靴下が4足ぐらい連続で破けたことがあって、どれもかかとのすぐ上のところにおんなじように穴があいたので、もうここで買うのはやめようかと思ったこともあった。実際しばらくしまむらばかり使っていた。

    今回このヒートテックがなんでこんなに暖かいんだろうと不思議に思っていたら、NHKの情報バラエティ番組「有吉のお金発見 突撃!カネオくん」で取り上げられ、前述の原理で発熱していることが分かって納得した。普通水分が蒸発すると気化熱といって熱を逆に吸収するので冷えてしまうのだけど、こいつは繊維の中に水分を閉じ込めた上で気化させるので、膨張しようとする気体が圧力で抑えつけられて熱が発生するらしい(ちょうど冷房と逆の原理)。こんなインナーウェアが普通に売られているのは日本だけらしく、外国人もよく買っていくとのこと。

    さらに暖かい超極暖というものもあるので試してみたのだけど、さすがに暖かすぎて普段着るには温度調整が難しかった。冬場にずっと外にいるときぐらいしか使い道がないと思う。というかまさにそういう用途のために作られたようだ。思ったほど売れなかったのか、今年の正月のセールでかなり安くなっていたけれど、それでも欲しいとは思わなかった。

    長袖というのも大きいと思う。以前自分は普通の綿の長袖シャツを着ていたこともあったのだけど、最初に着るときにヒヤッとするし、一度着ると半そでと大した違いを感じなかったので着なくなった。たぶん手足は胴体と違って多少下着で保温したぐらいではそんなに暖かくならないのだと思う。でもこの極暖ヒートテックの長袖は裏地が起毛なせいか全然ヒヤッとしないし、朝方の寒さをほとんど感じないぐらいに暖かい。暖冬のせいもあると思うけれど、厚手の上着を着なくても済むようになった。

    タートルネックのものもある。ワイシャツの下に着ることは出来ないけれど、普段着に合わせるならこっちのほうが首元が暖かい。

    タイツもあってこっちもよく出来ている。以前寒いときに綿のタイツも履いていたのだけど、やはり着るときにヒヤッとするし思ったほど暖かくなかったので履かなくなっていた。部屋には無印もといMUJIのタイツが未開封の状態で一つ放置されている。ヒートテックのタイツはいつも履くわけじゃないけど特に寒い日に履くと寒さが気にならなくていい。

    耐久性もいまのところ問題ない。最初に買った山吹色の長袖は小さい毛玉(?)が出来てきたけれど機能的には影響が出ていないように思う。まあ毛玉ができてるってことはその分だけ生地が薄くなっているはずなのだけど。

    会社の先輩の話によると、体の水分を吸ってしまうので乾燥肌の人には良くないらしい。ひょっとしたら乾燥肌でなくても体の水分を吸うことにより体内から水分が抜けやすくなるかもしれない。でも自分は着ているときに特にのどが渇くとかいうことはなかったし、肌が乾燥したようにも感じなかった。肌の弱い人は一応気をつけたほうがいいかもしれない。

    セールのときを狙うといい。平日よりも週末のほうが安いし、たびたびセールがあって毎回対象品が変わる。正月はカシミアのセーターが安くなっており、ネットによると毎年恒例なのだそうだ。で、自分は一緒にカシミアのマフラーも買ったのだけど、その後大幅に値下げされ、五千円ぐらいしたのが三千円ぐらいになってショックを受けた。

    正直ユニクロというかファーストリテイリングという会社にはいいイメージがない。創業者の柳井正は数千億も資産を持っているのに従業員を安い給料でこき使っており、生産には途上国の安い労働力を搾り取っている、という記事をたびたび週刊文春で読んだ。でもあれから従業員を基本的に全員正規雇用するというニュースも聞いたし、給料も結構いいみたいだった。正直いまもあまりいいイメージがないのだけど(!)、そもそも自分は既存のアパレルメーカーにもいいイメージがなくて値段も品質もいい加減だと思っているから全然買う気がしなかった。

    自分はファッションにまったく興味がない人間ではないし、お金だってそこまでケチりたいわけでもない。以前Timberlandで二万もするシャツを買い、インドの綿の肌触りが素晴らしい上に外地が茶色で裏地がオレンジという上品かつ奇抜なデザインが非常に気に入り、擦り切れるまで着たのでまた欲しいと思って同じようなのを探したのに見つからなかった。以前買ったTimberlandが撤退していたので(!)JUNRedの店員に相談したら肌触りだけはまあまあ悪くないシャツを出してきたので買ったけれど、以前の満足感からはほど遠かった。五千円ぐらいだったし東レの特殊な繊維を使っていたのでコスパはいいと思うけど。

    自分は洋服の青山が好きなので青山にもっとがんばってほしい。スーツ離れが進んで構造不況で苦しいところだと思うけれど、フォーマルに慣れている自分からするとユニクロやMUJIのシャツは襟元が不安だし全体的に生地が粗い感じがする。いくらカジュアル化が進んでも就活や冠婚葬祭とフォーマルな場がなくなるわけじゃないので、どんなにおしゃれを気にしない人でも確実に利用することから集客力は高いと思う。いまのうちに顧客をつなぎとめておいて業態をシフトしていったらいいんじゃないだろうか。

    話をユニクロに戻すと、ユニクロはものによって評価が全然違ってくるので、ユニクロだからいいとか悪いとか判断せずに、評判のいいものだけ選んでいけばいいと思う。まあ人によっても評価が分かれると思うので最終的には自分で判断するしかなくて、たとえばウルトラライトダウンは安くて暖かいと言う人もいれば、中が糊付けされていて長く着ることは出来ないのでお勧めできないと言っている人もいる。

    (最終更新日: 2020年2月2日 by ひっちぃ)

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