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    okamura (株式会社オカムラ)

    まあまあ(10点)
    2020年8月30日
    ひっちぃ

    オフィス家具大手のオカムラが出しているデスクチェアの最上級ラインナップのうち、少し背もたれが高いハイバックのモデル。メイドインジャパンのしっかりした造りに加え、イタリアのデザイン会社と協業したことによる優れたデザインが特徴。

    自分はいままでニトリの一万円ぐらいの椅子を使っていたのだけど、合成皮革が二三年でボロボロになるので何度も買い換えておりちょっとうんざりしていた。前に会社の比較的新しいオフィスで仕事をしていたらそこの椅子が地味に座り心地良かったので、交付金をもらったことだし国産で何か買ってやろうと思ってネット通販の家具屋kaggでこいつを注文した。十二万円ぐらい。

    とにかく安いデスクチェアが欲しかったらamazonで怪しい中国製のを捜すといいと思う。三千円台ぐらいからある。でもそういう椅子は造りが悪いだけでなく運が悪かったらガスシリンダーの暴発により尻を大怪我(!)するリスクがあると思った方がいい。

    次がニトリなんかが中国で作らせている製品で、やはり造りはあまり良くないけれど一応生産管理されているので最低限の品質はある。国内メーカーが噛んでいるので事故を起こして評判が下がることがないよう気を配っていると思う。一万円ちょっとからある。組み立て式なので自分で組み立てなければならない。割と大変なので力のない人には無理だと思う。

    いま自分がオフィスで使っている椅子は、調べてみたら定価五万円台の標準的な国産品だった。正直これといって特徴のない椅子で、おそらく耐久性に重きを置いているんだと思う。

    いい椅子はどこが違うか。ガタガタしないことだと思う。一般的に言って可動部分には少し遊び(隙間)がないと摩耗したり動作がごきちなくなったりするものなのだけど、いい椅子は精度が高いので最小限の遊びしかなく、動かしたり体重を掛けたりしてもブレない。安い椅子だとちょっと姿勢を変えるたびにガタッと音がしたり軋んだりする。

    機能面で言うと、座面の高さを調節したり背面の角度を調節(リクライニング)したりするレバーが手すり前面についている。普通の製品だと座面の下にハンドルやレバーがついているのでいちいち手を伸ばして手探りで操作しなければならないけれど、こいつは手すりのレバーからワイヤーが出ていて椅子本体をコントロールできるようになっているので、普段の姿勢で楽に操作できる。

    さらに座面の前後を調節できる。深く座ったり浅く座ったりするのにあわせて座面を動かせるので、尻が座面の真ん中にくるようにできる。

    座面はクッションとメッシュが選べる。自分は長時間座ることを考えてクッションを選んだ。メッシュのほうが通気性はいいと思う。どっちもお尻の形に合わせてフィットしてくれると思うけれど、家具屋で試しに座った感じだとメッシュはやはりちょっと感触がいまいちだった。ただ、クッションは何かこぼしたりすると痛んだり匂いがついたりしそう。背面はメッシュのみ。背中だと全体重は掛からないのでこれでいいと思う。

    もたれかかってのんびりテレビでも見ることを考えてエクストラハイバックつまりヘッドレスト(頭を支える部分)があるモデルにしようかと思ったけれど、ハイバックでも頭を乗せるぐらいなら出来るし、三万ぐらい高くなるのはバカバカしいと思ったのでやめた。でもこういうのは金額で決めるものではないと思うので、必要なら選択したほうがいいと思う。自分の場合は会社でダラッと座るときも普通のモデルで十分だったのでこれにした。

    ネット通販の家具屋kaggが思いのほか良かった。さまざまな条件で検索できるので商品を探しやすいし、注文したあともメールやホームページで都度案内してくれた。普通の家具屋もネットで注文できるし、担当者がメールで丁寧に質問に答えてくれたりするけど、システム化されていないので人と人とのやりとりに気を遣う。前日連絡をくれることになっていたのにこなくてこっちから連絡したこともあった。ネット通販専業だとなにより安い。配送も狭い玄関にも関わらず気持ちよく運び入れてくれた(まあ個人にしては高い買い物だからか)。

    買って良かったかというと微妙なところではあると思う。ただ言えるのは、いま会社で使っている椅子を五万で買うかと言われるとそれはないと思う。たとえばオカムラでも一つ下のバロンなら十万ぐらいから、シルフィーなら七万とかであるので(ひじ掛けつき)、そっちも検討するぐらいだと思う。シルフィーはフォルム(形状)がなんかやぼったいし、バロンはそこまで価格差がないので、どうせ買うなら一番いいのがいいだろうと思って自分はコンテッサを選んだ。フィノラ、サブリナ、コーラルはそれぞれ目指すところがあるのか単純に下位モデルというわけではないみたいでそんなに安くなく、近くの家具屋に置いてないので試せなかった。やっぱり椅子に金を掛けるのはバカバカしいからとヴィスコンテあたりにしようと思っていたこともあったけれど、長く使うものだからと思いなおした。なお、オカムラでも一番下のモデルは中国製であまり評判がよくないようなので注意。オカムラ以外にもコクヨとかイトーキとかあるので色々見てみるといいと思う。

    中古もアリだと思う。自分はヤフオクでしばらく見てみたのだけど、初代コンテッサのハイバックモデルが四万弱で落札されていたりした。ただ、そういうものは年式が分からなかったり傷がついていたりしていた。傷はまあよほど大きくなければ大したことないと思うけれど、年式が古いと全体的にガタがきていたり油圧が落ちていたりする。ニオイがついていたり、特にクッション座だと汚れが染みついていたりする可能性もあるので自分は見送った。もし買うなら年式がそれほど古くなくて全部メッシュのものが無難だと思う。送料が別のことが多く、別途八千円ぐらい掛かるのにも注意。

    コロナの影響でテレワークつまり家で会社の仕事をするようになっていく流れが出てきたので、家にオフィスグレードの椅子を用意しておくのもいいと思う。

    [参考]
    https://www.okamura.co.jp/
    product/seating/
    contessa_seconda/

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