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  • 【#ぺこマリ逆凸耐久】GW特別企画!アポ無し逆凸耐久!!!!!!!!!ぺこ!【ホロライブ/兎田ぺこら】

    Pekora Ch. 兎田ぺこら (YouTube 2023.5.3)

    傑作(30点)
    2023年5月5日
    ひっちぃ

    ウサギの女の子のアバターをかぶって動画サイトYouTubeでゲーム実況などのアイドル活動をしているホロライブ所属VTuber兎田ぺこらが、同期の宝鍾マリンとともに「アポなし逆凸」つまり特に事前に何の約束も取り付けずにいきなり何人かに連絡を入れてトークしたのをそのまま流した配信。

    本当はゲーム実況をやるつもりだったみたいなのだけど、やろうと思っていたゲームがなぜかうまく動かなかったので急遽この準備不要の企画をすることになったらしい。おもしろかった。

    この企画の何がおもしろいって、たぶん往年のフジテレビのバラエティ番組「笑っていいとも!」の人気コーナー「テレフォンショッキング」と同じで、意外な人同士がつながって交流するからだと思う。といっても「テレフォンショッキング」の実態はやらせであり、事前に誰に連絡するのか決めてあったみたいだし、ゲストは大体都合よく告知つまり自身の宣伝をしていた。

    自分は当時「笑っていいとも!」を見ていて「テレフォンショッキング」がなぜ人気あったのかほとんど理解できなかった。有名人同士の意外なつながりが分かったところで大して興味がわかなかったし、よく知らない有名人のしょうもない日常が分かったところでなにがおもしろいのかと思っていた。というかそもそもタレント全般に興味がなかった。でも最近VTuberの配信を見ているうちに、やっとこういうもののおもしろさが分かるようになった。

    この手のコンテンツのおもしろさって、自分の好きなタレントが幅広く有名人とつながりのあることが嬉しいんだと思う。特にその有名人がすごい人であればあるほど誇らしくなり、そんな人たちとのさりげない交流が明らかになるのが楽しいんだろう。

    まあだから逆に言うと、興味のないタレントが興味のない有名人と交流しているのを見てもまったくおもしろくないわけで、さらにそいつらが自分の宣伝をするのを見せられた日には完全に時間を無駄にしたとさえ思う。

    だからいままでこの手のコンテンツの紹介を避けてきたのだけど、今回のぺこらと船長(マリン)のはゲストとの話術が巧みでおそらく知らない人が見ても十分楽しめるだろうと思ったので取り上げることにした。

    二人で互いの人脈を頼りにやっているので、片方は知っていても片方にとっては初対面だったりかろうじて面識がある程度だったりするのが「テレフォンショッキング」に近かったと思う。普通の一人での逆凸だとちょっと疎遠になってしまった人ではあっても一応知り合い同士なのでそこまでスリリングではないのだけど、それでも正月にすいちゃん(星街すいせい)がやっていたようにライバル事務所の大物VTuberなどと交流していくのは見ていておもしろかった。

    ゲストに毎回ぺこらと船長のどっちと付き合いたいのか無理やり聞くのがウケた。二人が必死に自己アピールして自分を選んでもらおうとして、それを聞いてゲストがそれぞれ納得のいく理由をつけてどちらか片方を選び、ゲストが帰ったあとでその結果を受けて二人で言い合いになる。ぺこらがマリンを「おまえ」呼びしたり、マリンがぺこらを強引におとしめたりと、二人の遠慮のない関係がよかった。

    ゴールデンウィークの真昼間という最悪(?)の条件下で行っていたので、なかなか連絡がつかないのがリアルでよかった。配信者は昼夜が逆転しがちだし、どこかへ遊びに行っている人も多そうだった。連絡がつかない間は二人で仲良くケンカしていた。

    ライバル事務所の人と交流しているのがファンにはちょっとうれしかった。現状VTuberの芸能事務所の中ではホロライブが一番強く(諸説あり)、マリンとぺこらがそれぞれ国内のVTuberの中ではYouTubeでのチャンネル登録者数が一位と二位なので、事実上この二人が界隈では一番の大物なのだけど、それを感じさせないところに親しみが持てた。特にマリンが自分を偽ってしおらしい態度で挨拶するところはウケた。

    本当は最初に船長と親しい同じホロライブの天音かなたと連絡がついたみたいなのだけど、なかなか現れなかった。またかなたかとリスナーに思われるのがイヤで最初は応じなかったらしい。あとでライバル事務所の星川サラの紹介がてら現れてそう言っていた。やっぱり天音かなたと船長とは自己評価が低いところが最大の共通点であり、この二人が仲良くなるのは当然のことだったんだなと思った。

    スバルに逆凸したときに、船長がスバルとハグした話を持ち出したのでにやりとした。その流れで船長はぺこらともハグした話をしたのだけど、当のぺこらは覚えていなかった。それもそのはず、催眠術の企画でぺこらがよく分かっていないときにハグしていたからで、どちらもそのときの配信を見ていたリスナーだけ分かることなので、やっぱりこういう企画は二人のことをよく知っていたほうがより楽しめる。

    同じホロライブの博衣こよりがこのゴールデンウィーク中に「こんこよ24」と銘打って24時間ぶっ続けで配信を行っていて、その中で「ディスコードショッキング」という電話の代わりにdiscordという通話アプリで行う「テレフォンショッキング」と同じような企画をやっていた。NHKで個別に取り上げられたこともある電脳少女シロなどの大物VTuberを呼んでいてびっくりした。でも親しみは持てたものの正直あんまりおもしろくはなかった。黎明期からのVTuberでいまでも現役で人気があるのはさくらみこぐらいだと思う。それでも博衣こよりが大物たちと交流していくのは見ていてほっこりした。彼女らがまったく宣伝しなかったのもよかった。

    そのさくらみこが人気ゲームのアトラス「ペルソナ4ザ・ゴールデン」を実況した初回に結果的に今回のこの企画をぶち当てたことになったので、みこの配信をつぶそうとしたんじゃないかとネットの一部で話題になっていた。まあさすがにゴールデンウィーク中だし仲のいいノエルの配信にもぶつけていたことになるので悪意はなかったと思うけれど、ちょっと前に海外勢との配信で時間配分を誤って早くネタを消化してしまい船長が急遽みこに助けを求めたときにちょうど風呂に入っていて出れなかったことがあったみたいなので想像が膨らんだ。

    言い忘れたけれど「逆凸」とは「凸」の逆の意で、そもそも「凸待ち」といって自分は待っていてアポなしで連絡をもらう企画が先にあり、これは本当に誰が来るのか本人にもわからないのでよりスリリングだった。ちょこ先(癒月ちょこ)が誕生日凸待ちしたときは、最初同じホロライブから二人しか来なくて逆にライバル事務所の「にじさんじ」からばかり来てウケた(最終的にはホロライブからも多く来た)。やっぱり内部からよりも外部から来たほうがおもしろいし、人脈の広さが分かっていいと思う。

    というわけで基本的にはファンのためのコンテンツではあるのだけど、普通におもしろいので気楽に見てみるといいと思う。

    [参考]
    https://www.youtube.com/
    watch?v=uGxW3HJighI

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