ホワイトノイズ(?)について
まあまあ(10点) 2004年3月17日 sho
MDR-NC11はボックスの裏のねじを外すと簡単に内部の基盤が出せます。
どうやら、耳元で集音された左右の外界ノイズはこの基盤内で「位相反転〜増幅」され、逆位相のノイズキャンセリング信号として、入力信号とともに出力されるようです。
ところで、こちらの評価板でホワイトノイズと指摘される「サー音」は信号増幅の段階で発生してるのだと思います。
どちらのメーカーのノイズキャンセリングフォンでもこの致命傷を持っているのですが、単4電池1本のアナログ増幅回路によるポータブル機器であるということ、電車や雑踏の中等の騒音がうるさいところでの使用が前提であることを考えれば、このノイズも仕様として許容できる範囲かな?とも思ったりしています。
ちなみに、この基盤にはノイズキャンセル信号の出力を調整する回転抵抗体が左右独立で二つついていて、精密ドライバーで調整できます。
信号のボリュームを完全に絞るとノイズキャンセリング効果も0になり、ホワイトノイズもなくなります。
外から直接伝わってくるノイズは内耳のサイズ等、固体差があると思うんで、信号の強弱も自分の耳にあった調整が必要でしょう。
私が調整した結果、ノイズ量が減り、音像がくっきりと浮かび上がるように改善されました。
テストノイズにはエアコンや掃除機、ドライヤーなどを使いました(笑)
あと、どうしてもホワイトノイズが気になってしょうがないと言う方へ。
このインナーイヤーは密閉構造なので、それ自体がすぐれた遮音性能を持っていると思います。
ノイズキャンセル効果が落ちることを覚悟で、思い切ってボリューム調整でキャンセル信号を下げてやると、「サー音」は改善されるようになると思います。(その分外界からのノイズは目立つようになるりますけどね。)
いずれにせよ、出荷時の状態では、自分の耳にあった調整でないことは認識して使用すべきでしょうねえ。
|