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    VIA Technologies, Inc.

    まあまあ(10点)
    2006年9月3日
    ひっちぃ

    Pentium M/Celeron Mを搭載可能なVIAのMini-ITXマザーボードで、C7-M 1.8GHz付属のもの。

    VIAのEPIAシリーズは通常CPUがマザーボードにくっついているのだが、本製品は珍しくCPUソケットがついている。Socket 479Mで、FSB400/533MHz対応。最大のウリは、Intel Pentium M/Celeron Mを搭載可能なこと。メモリはDDR2の400/533対応。主なインタフェースは、ATAがパラレルとシリアルで二系統ずつあるが、FDDはついておらず、メモリスロットは一個だけ、LANが片方ギガビットっぽいがもう片方は100Mらしい。両方100Mじゃないかと書いている人もいるが、よく分からないし大して興味もないので調べていない。ビデオ出力がない。PS/2のキーボードとマウスが使え、アナログRGBとシリアルコネクタ、それにLAN二つとUSB四つという意外にも意外なシンプルな構成だった。オーディオ用の端子も最低限の三つしかついていないし。いまいちコンセプトが分からない。

    ツクモのケース王国で最初に発見したが、CPUクーラーの品揃えが悪そうだったので結局高速電脳で買った。税込み29,800円かな。1.8GHzのCPUと込みであることを考えると割安感がある。CPUクーラーはCoolermasterのファンつきとファンなしを両方買った。余談だが高速電脳はメモリの品揃えが悪かったので結局メモリはよそで買った。

    ファンレス稼動はエアフローさえ確保できれば可能だと思う。一度放熱フィンだけのCoolermasterの1,500円のものをつけてみたが、触れないほど熱くなったのであわててファンをつけた。でも熱暴走はしてなかったのでなんとか動くのかもしれない。BIOSの表示はなぜか50度を越えなかった。

    ケースには以前買ったものを流用した。多分Unity CorporationのProcase MINI CrysTaというシリーズの一つ前の世代のやつだと思う。とにかく小さくて薄型光学ドライブと2.5インチHDDしか入らない。背が低く、CPUソケットの位置が微妙なせいで、ファンつきのCPUクーラーがそのままでは入らなかった。結局ファンのつける位置をズラすことで解決した。そのせいでネジが二つしか止まらなかったが、思ったより安定している。しかし、電源ソケットの位置も悪く、ケース付属のケーブルの長さも足りないため、ケースファンとCPUファンのあいだに強引にケーブルを這わせたところ、ケースファンと接触して使用不可能になった。

    さすがに最新のマザーボードだけあるのか、FedoraCore 5 と Debian 3.1 の両方がインストーラでコケた。Debian はコケる場所がブートのログを吐くところだったが、FedoraCore 5 のほうはインストールプロセス中に落ちる。しかも落ちる場所がたまに違ってる。何がおかしいのか分からない。メモリやHDDをチェックしてみたが問題なかった。Linuxのサーバをこれで構築しようと思ったのだが、見通しの甘さを思い知った。Linuxは枯れたハードに入れるという原則を改めて胸に刻む。

    結局動作確認のためにとりあえずWindows XPを入れてみることにした。ネット上の噂では、VGAのUnichrome ProのせいでMCE(Media Center Edition)が入らないとのことだったので、Home Editionを入れてみた。ちゃんと動いた。でも気のせいか液晶モニタを自動補正してもちょっとピンボケな感じ。FFBench3も動かなかった。

    いまの段階では正直このマシンですることがない。早くLinuxが動くようにならないか待っているしかない。FreetechのEden系マザーでLinuxが普通に動いていたので油断していたのが悪かった。コミュニティの力にすがるしかない。あ、一度その古いマザーでLinuxをインストールしたあとでマザーを交換したら動いたので、そこからXだけ入れ替えればうまいこと動くかもしれない。うん。どうしても動かしたければそうするのも悪くないな。だが掛かる時間を思えば気が重くなる。

    じゃなければ、ライザーカードの刺せるケースを買ってきて、テレビ録画専用サーバとかにするしかないな。試していないがメインモニタの1920x1280という解像度は無理みたいだった。1920x1200なら設定項目があったのだが…。

    面白いアイテムだと思うし、こういう買い物も悪くはないとは思うのだが、もうちょっと冷静になって考えれば良かったと後悔もしている。このマザーを使うために結局メモリも買い足したし、CPUクーラー二つも入れて合計で五万近く掛かっている。iMac miniが七万五千と十万の2モデルあるので、iMacにApacheやMySQLやPerlやsendmailを入れてサーバにできるんじゃないかと少し考えた。

    これから本製品の購入を検討する人は、これをなにに使うのか目的を考えてから決めたほうがいいと思う。余計なI/Fがついていないなど、通好みではあるのだが…。

    [参考]
    http://www.via.com.tw/

    コメント

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    一度インストールに成功したことのあるFreetech P6F212に差し替えて試してもFedoraCoreのインストールに失敗したので、ちょっと考えた挙句 CD-ROM ドライブを交換してみたところ、すんなりインストールが進んだ。

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    LANは結局100Mbpsが二個だということが分かった。ギガビットイーサーはどうやらオプションまたは別バージョンでということらしい。
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    2009年8月7日にこのマザーを使ったマシンが落ちたようだったので、次の日に調べてみたところ、何回か再起動させているうちに立ち上がらなくなってしまった。
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    manuke.com