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  • FINAL FANTASY CRYSTAL CHRONICLES Ring Of Fates

    SQUARE ENIX

    傑作(30点)
    2007年9月25日
    芋愚

     アクションRPG。

     世間の評判がいいので買ってみた。

     壮大なストーリーと美麗なムービーが味わえる「シングルモード」と、
    仲間と通信してクエストをこなす「マルチモード」が用意されている。

     操作感は、聖剣伝説やクロノトリガーを思い出す感じ。
    デフォルメされたかわいいキャラクターを操作して
    フィールド上の敵を倒したりアイテムを拾ったり使ったり。
    強いボス敵もいて、長丁場で緊張感ある戦闘もある。
    ヒットアンドアウェイで敵の攻撃をかわしながら
    じわじわとダメージを与えて、巨大なボスがパチコーン!と倒れる様は
    なかなか爽快だ。 

     また、ワイルドアームズのようなギミック解きの楽しみもある。
    仲間それぞれに特殊能力があり、先に進めない道の謎を解いてゆく。
    二段ジャンプができる種族がいて、そいつじゃないと越えられない壁があったり、
    小さい種族じゃないとくぐれない穴があったり。

     本作は「FF」と銘打っているが、とてもコンパクトにまとめられた作品だ。
    なんと、街が1つしかない。ダンジョンも10こくらいだ。
    なぜ、そんなボリュームで成り立っているのかってのが重要なポイントだ。

     このゲームは、モンスターハンターの影響を強く受けている。
    敵と戦ったりして手に入る「レシピ」をもとに装備品を作成することができる。
    また、通信機能を利用した複数プレイヤーによるマルチプレイモードを備えている。
    モンハンのように仲間で集まって「狩り」をすることによって、
    「やりこみ」を楽しめるようになっている。
     モンスターハンターほど難易度が高くないのがうれしい。
    アクション下手でも、刀を装備できるキャラでごり押しすればストーリーは先にすすむ。
    余裕が出てきたら色んな戦術を模索したりできるってのがとてもいいバランスだ。

     FFの壮大さ美麗なムービーに、クロノトリガーの操作感、
    モンハンのようなやりこみ感・・・と、美味しいところをまとめた感じだ。
    王道な安心感がありつつ、古さを感じさせないあたりがすばらしい。
    コンセプト作りが上手なんだなーって思った。

     良作だけに、気に入らない点も挙げておく。

    ?マップの謎解きでバグ?

     複数の仕掛けを動かすことによって先に進めるような箇所があるんだが、
    思いっきりジャンプすれば通れてしまえて、意味不明にスタックしてしまったw
    戻れはするんでスタックではないかもしれないが、見た目に通れるはずなのに
    通れなくて数時間悩んだ。。
    こういうところはしっかり作って欲しいと思った。

    ?敵強すぎ・味方アホすぎ

     終盤のボス敵は、麻痺技と即死級の必殺技を繰り返したりするw
    AIで動く味方キャラはバタバタ死んでしまう。
    味方と魔法を連携させたりして大技を繰り出したりできるんだけど、
    なんだかんだで主人公が敵の死角から斬りつける戦術ばかりになってしまう。
    味方を蘇生させてもすぐ死んじゃうし・・・。
    序盤〜中盤では色々戦術練れて楽しかっただけに残念。

    ?着せ替えしたいんです

     シングルモードで扱えるキャラは、
    主人公(人間みたいな種族の男)、魔法使い(鳥みたいな種族の男)、
    狩人(セクシーな種族の男)、錬金術師(ちびでかわいい種族の女)・・・。
     せっかく、レシピを集めて装備を作るのが楽しい仕様なのに、
    セクシーな種族が男しか使えないw
    マルチモードだと使えるんだけど、、1〜4人プレイ前提なので敷居が高くなってしまう。



     ぶっちゃけ、ゲームプログラミングを嗜む者として感じたのは、、
    本作は「資産」かな・・・と。
    おなじエンジンで次作が必ずできると思う。
    モンハンだって、根幹となるシステムはそのままで次々と作品が作られている。
     私は本作を支持するので、上達して次作に備えたいと思っているw
    アクションゲームを製作するってのは、ユーザのスキルが重要になる。
    バリバリにやりこんでめちゃくちゃうまくなったユーザからしてみれば、
    より難易度の高い骨のあるゲームをやりたいと願う。
    これが、単なる作業を繰り返すだけのRPGと異なる点となる。
    次作が超ヘビーユーザをターゲットにしたならば、私は挫折してしまうだろう。
    だが、単にやりこみ要素だけを追求した作業っぽいものになれば、
    多くのユーザを裏切ることになるだろう。

     「FF」を冠した新しいブランドとして、この先が気になる。
    そして、期待があるだけに、良作と評する。

    コメント

    シングルモードをクリアしてみた。 芋愚
     エンディングが気に入らなかった。
    ...
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