2009年8月31日
- 機動戦士Vガンダム 富野由悠季 監督
評者: 評価:いまいち(-10点) 分類:アニメ
いまなお特に三十代四十代の男性から根強い人気を持っているロボットアニメのガンダムシリーズのうち、初期作品と同じ時間軸の世界を背景とした最後の作品。地球連邦が疲弊し、宇宙コロニー群サイド2に興ったザンスカール帝国が地球侵攻を企てる中、民間人を中心に組織したリガ・ミリティアがガンダムと名の付く新型兵器をひそかに開発し反攻しようとする。わずか13歳の少年ウッソ・エヴィンは小競り合いに巻き込まれ、ガンダムのパイロットとして活躍するようになる。
2009年8月29日
- 超不都合な科学的真実 ケイ・ミズモリ (徳間書店 5次元文庫)
評者: 評価:まあまあ(10点) 分類:自然科学・数学
ガンの特効薬、電子レンジの健康への害、アメリカで起こる大停電の謎、逆再生のメッセージの力、実在がほのめかされる反重力など、オカルトじみた事象が存在するかもしれないことを色々な資料から解説してみせた本。
2009年8月23日
- お金儲けは「感謝集め」 勝間和代 (産経新聞 人生戦略の立て方 2009.8.22)
評者: 評価:いまいち(-10点) 分類:経済・産業
- MOTHER 3 糸井重里、HAL研究所、任天堂
評者: 評価:まあまあ(10点) 分類:ロールプレイングゲーム
お金についてオープンに語るのが「はしたないこと」だった時代は去り、いまは考え抜いて金儲けすることがみんなの幸せになるのだと主張している短文。
家族旅行で祖父の山小屋に出かけた妻と子供たちを見送った父親だったが、山火事が起きて家族とは音信不通になる。森では動物たちが凶暴化しているとの不穏なうわさを聞き、父親は家族を助けに行くが、たどり着いたときに妻は亡くなり、息子のうちの双子の長男は行方不明になった。次男は兄の行方を探す旅に出るが、怪しい集団がうごめき始めていた。コピーライターをはじめマルチなことをやる糸井重里によるコンピュータRPGの第三弾。
2009年8月22日
- オリガ・モリソヴナの反語法 米原万理 (集英社文庫)
評者: 評価:傑作(30点) 分類:フィクション活字
旧共産圏のチェコにはロシア語で教育を行うソビエト学校があり、世界各地の共産党関係者の子弟がそこで学んでいた。その学校にあって踊りを担当していた名物教師オリガ・モリソヴナは、毒々しくも美しい老女で、クセのある反語的な罵倒が彼女のキャラクターだった。日本からの留学生だった弘世志摩は、三十数年後の今になって当時の彼女のまことしやかなホラ話が気になり、休暇を利用して彼女の過去を調べていく。ロシア語通訳者から作家になった米原万理による小説。
2009年8月17日
- ファイナルデータ8.0 特別復元版 AOSテクノロジーズ
評者: 評価:まあまあ(10点) 分類:コンピュータソフト
ディスクがクラッシュしたりファイルを誤って消してしまったりしたときに復元するためのソフトウェア。
2009年8月13日
- ウィキノミクス禍 佐々木敏 (週刊アカシックレコード090813)
評者: 評価:傑作(30点) 分類:経済・産業
インターネット文化の中で、ソフトウェア(文章や映像も含めて)をなんでもタダで提供しあえば経済的価値が生まれる、というようなウィキノミクスという考え方はむしろ経済を縮小させて世の中を衰退させているという特集記事。
2009年8月11日
- OUT 桐野夏生 (講談社文庫)
評者: 評価:傑作(30点) 分類:ミステリー
深夜の弁当工場で働く主婦四人組。それぞれの生活は家族との断絶や貧困による閉塞感で今にも押しつぶされそうだった。そんな中、ついに一人が夫を殺してしまう。奇妙な連帯感により彼女らはその殺人の隠蔽に協力することになるが、彼女たちに捜査の手が伸びる。1997年刊行、「このミステリーがすごい!」で年間アンケート国内一位を得た作品。
2009年7月28日
- 少年計数機 池袋ウエストゲートパーク2 石田衣良 (文春文庫)
評者: 評価:傑作(30点) 分類:ミステリー
悪ガキとヤクザと商売人がたむろする裏の池袋でトラブルシューターとして活躍する果物屋の息子マコトの事件簿。テレビドラマにもなった人気連作短編小説の二作目。
2009年7月20日
- 映画 クレヨンしんちゃん 「ちょー嵐を呼ぶ金矛の勇者」 本郷みつる監督
評者: 評価:まあまあ(10点) 分類:アニメ
生意気な幼稚園児しんのすけと野原一家が世界を救うクレヨンしんちゃん映画シリーズ16作目は、ファンタジー世界の帝王アセ・ダク・ダークの魔の手から人間界を守る。