2007年12月13日
- フォーチュン・クエスト 2〜3巻 忘れられた村の忘れられたスープ 深沢美潮 (角川スニーカー文庫)
評者: 評価:傑作(30点) 分類:ファンタジー
所帯じみた駆け出しの貧乏パーティの冒険を扱ったパロディ満載のファンタジー小説の二話目の長編。冒険者免許の更新というフザケた設定の途中でアクシデントに遭遇し、一行は恐ろしいブラックドラゴンのもとに行かなければいけなくなる。
2007年12月12日
- 日本がアメリカを赦す日 岸田秀 (文春文庫)
評者: 評価:最高(50点) 分類:人文科学
精神分析学は社会心理から個人心理を研究する方向で発展してきたと考えているフロイト派の理論的精神分析学者の岸田秀が、自身のルーツから長年思索を重ねてきた日本とアメリカの精神的病理についてまとめたもの。アメリカは建国時のインディアン虐殺などの自己欺瞞を続けるためにベトナムやイラクを繰り返してきたとか、日本はペリー以前にも独自の地理的条件から外的自己と内的自己に分裂した状態で揺れ動きながら世界になんとか適応してきたなどと主張している。
2007年12月9日
- サラリーマンブラザーズ 1巻 中川いさみ
評者: 評価:まあまあ(10点) 分類:日常もの
サラリーマンの世界を舞台にした不条理ギャグマンガ。
2007年12月8日
- ハチワンダイバー 1巻だけ 柴田ヨクサル (ヤンジャンコミックス)
評者: 評価:まあまあ(10点) 分類:マンガ
プロ棋士になりそこねて賭け将棋で細々と暮らしていた主人公が、秋葉原の受け師と呼ばれる謎の若い女に勝負を挑んで敗れ、やけっぱちになりながらも再戦を挑むために将棋を勉強しなおそうと決心してまず部屋の整理をしようと業者を呼んだら、その若い女がメイドの格好をして現れた。そんなこんなで真剣師と呼ばれる裏のプロ棋士たちの戦いの場に踏み込んでいく物語っぽい。
2007年12月2日
- Rise of Nations : Rise of Legends マイクロソフト、BIG HUGE GAMES
評者: 評価:まあまあ(10点) 分類:ストラテジーゲーム
都市という単位と国境という概念を特徴とし、戦闘の前に世界地図の画面から軍政っぽく自軍を強化したりどこを攻めるか決められる趣向を追加したリアルタイムストラテジーゲームの第二弾。史実の中世から近代を扱った前作と異なり、今作では独自のファンタジー風世界を扱っている。
2007年11月27日
- けものとチャット 1巻だけ みずしな孝之 (Bamboo Comics)
評者: 評価:まあまあ(10点) 分類:日常もの
猫と会話できる女子学生が、やたら人間臭い猫たちに辟易したり、そんな彼女を羨ましがる友人たちとの落差で笑いを取るギャグ4/8コママンガ。
2007年11月18日
2007年11月17日
- Good Morning ティーチャー 1巻 重野なおき (BAMBOO COMICS)
評者: 評価:まあまあ(10点) 分類:学園もの
新任のやや暴走気味な熱血教師が、教え子の少年少女とちょっと子供っぽい交流をしたり、同僚の天然美人先生に惚れたりする学園もの日常系4コママンガ。
2007年11月14日
- 続 ものぐさ精神分析 笑いについて 岸田秀 (中公文庫)
評者: 評価:最高(50点) 分類:人文科学
- プ〜ねこ 北道正幸 (アフタヌーンKC)
評者: 評価:駄作(-30点) 分類:マンガ
人類がネオテニー化による現実喪失から共同幻想を作って生理・社会生活を維持しているという精神分析学の理論をフロイトの延長線上に打ち立てて主張し続けている作者による70年代に流行した最初の一連の著作の後半部分から、笑いについて作者が述べた部分。
ネコなどの擬人化した動物と不思議少女の組み合わせで構成されたナンセンス系四コマギャグと不条理ストーリーのマンガ。